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May 9, 2005

さて、今日はマルサラの数あるタイプの説明です。

まず、マルサラには、酒精強化のために添加するものによって、 ヴェルジネ と、そうじゃないもの、つまり、 フィーネ と スーペリオーレ に分かれます。
ヴェルジネ は、白ぶどうを醸造したものにアルコールかワインの蒸留酒（または両方）を加えたもの。
それ以外のマルサラには、さらにモスト･コットやミステッラが加えられています。
モスト･コットは、ワインにアロマと色を加え、ミステッラは、糖分とアロマを強めます。

ヴェルジネ は、さらに、樽で最低５年熟成させる必要があります。
ヴェルジネ･リゼルヴァ ストラヴェッキオ ）は、最低10年です。

フィーネ は、熟成は１年以上で、そのうち最初の４ヶ月は樽である必要はありません。最高アルコール度は17％。
スーペリオーレ は、樽で最低２年熟成させ、最低アルコール度は18％。
スーペリオーレ･リゼルヴァ は、樽で最低４年熟成させたもの。

マルサラの色は、オーロ、アンブラ、ルビーノがありますが、 オーロ はベースのマルサラのままで、他に何も加えません。
アンブラ は、モスト･コットを最高で１％まで加えます。
ルビーノ は、モスト･コットは加えませんが、オーロやアンブラとは違って、黒ぶどうを主体に造られます。
白ぶどうの割合は30％以内です。

甘さによる区別では、 セッコ は糖分が１リットル中40g未満、 セミセッコ ドルチェ は100g以上。

S.O.M や G.D. といった文字は、マルサラの風味の特徴を象徴的に現した古い呼び方で、厳格な製造方法の違いを現したものではありません。
当初は“イギリス”向きと“イタリア”向きしかなかったのですか、徐々に増えていきました。
例えば、G.D.は、1860年にシチリアに上陸したガリバルディが好んだところから、ガルバルディ･ドルチェと呼ばれるようになりました。
L.P.
一方、マルサラ･フィーネには I.P. という呼称があります。
これは、イタリアン･パティキュラー、つまりイタリア好みという意味。
この他に、O.P.（オールド･パティキュラー）、C.O.M.（チョイス･オールド･マルサラ）、ストロンボリなど、色々な呼称があります。

これでいっぱいあるマルサラの違いもばっちり分かる？