夢のゴミ箱

夢のゴミ箱

~2~






毎日、電話やメール、メッセをするようになっていた。





どれだけ、夜が遅くなっても、次の日に彼女も頑張っているからと思うと元気が出た。





彼女の存在そのものが俺の『とっておきの場所、地図にもない場所』となっていった。





その中で、俺の住む場所から近い学校を受験する事を聞き、





遠距離恋愛ではなくなるかもしれない。という期待を持った。











2人の生活を夢見て、彼女にお守りを送った。俺達は順風満帆だと思っていた・・・。














しかし、彼女は人知れず言えぬ悩みを徐々に心に溜め込んでいった・・・








そして、ある日、それは爆発した。




















「連絡とるのやめようと思うの・・・。」













理由は、受験勉強をしなければいけないが、俺から連絡があれば、話したいし、長くなってしまう。





進学が不安なのと、心身的に大変というものだった。















繋ぐものがあってこそ成り立つ俺達から、連絡を失くすという事。














それは2人の終わりを意味していた・・・。











俺はいつも「大丈夫?」を心掛けていた。 





返事は決まって「大丈夫だよ」だった。











彼女の俺に対する優しさが、最悪の結果を招いてしまった・・・。











当然俺は悔やんだ。その晩は、居た堪れない気持ちに苛まれ、





何が最善か、俺はどうするべきか、自問自答を繰り返した・・・。





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