こころの宴(うたげ)。    

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生理前の気分障害について。


生理前に情緒不安定になって大変だということについて、少し触れておきたいと思います。

精神科関連の病気を診断するのに重要な「DSM-Ⅳ」というマニュアルがあります。
これによるとこの症状は「気分障害」という障害の中の特定不能の「うつ病性障害」の1つに位置付けられているみたいです。
名前は「月経前不快気分障害」といいます。
簡単に書くと「月経に先立って、うつっぽくなったり、イライラがつのったり、不安感が起こったりと情緒の不安定さが目立つようになる」とのことです。
この障害の診断基準は「過去1年のほとんどの月経周期において黄体期の最終週に症状が規則的に生じ(抑うつ気分、不安、感情の不安定さ、興味の減退など)、月経が開始して数日のうちに治る(寛解するといいますが)もの」です。

この症状は仕事や学校や、日常生活に大きな影響を及ぼすほど重症で、少なくとも月経後の1週間は完全に消失するということです。

もう少し軽いもので「月経前緊張症」というものもあるそうです。
月経異常の中に分類されるのかな。
月経の2,3日前から、むくみやイライラが起こってくるというものです。

どちらにしても、精神病とかのとても深いレベルの障害ではないので大丈夫なんですが、やはり普通の日常生活を送れないくらい症状がひどく出現したり、これによって人間関係が壊れてしまうなどの2次的な問題が起きてくるのなら、それは立派な病気といえるでしょう。

薬物による治療が主ですが、心因性の面がある場合はカウンセリングなども効果的かと思われます。
いずれにせよ、男性の自分にはわからない苦しみではありますが、女性のみなさんの大変さは十分に承知しているつもりです。はい。




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