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はじめまして！私のブログにようこそいらっしゃいました。ここでは私の好きな「山」「旅」「酒」「温泉」そしてその他いろいろな楽しいおしゃべりをしていきます。お暇でしたらどうぞ立ち寄ってください。
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2006年10月31日
テーマ： 山登りは楽しい(12673)
カテゴリ： 山の話
前回
もうすぐ頂上と言うところで前方に怪しい物影。一瞬「熊か！」とも思ったが、そこまで大きな個体ではない。よく見ると「犬」である。
この高川山頂上に数年前から犬が住みついているのはハイカーの間ではかなり知られている。誰が付けたのか知らないが「ビッキー」という名だ。
どうやら頂上手前まで迎えに来てくれたらしい。尻尾を振りながら待っているようだ。
しかし・・
私は犬はさほど好きではない。
この山は人気の山なので、他にハイカーが大勢いることを想定していた。だからこのビッキーに会うことも事前に織り込み済みだったが、まさか頂上付近で1対1での対面になるとは思わなかった。どう対処していいのかいまいちわからない。
ビッキーは物欲しそうな顔で私を見る。しかし私はビッキーのえさになるようなものは持ち合わせてない。かといってそんなにねだってくるような素振りでもない。孤高の人ともいえるような雰囲気さえ醸し出している。
とりあえずビッキーに構わず頂上を目指す。そしてビッキーとの遭遇2分後には無事頂上だ。
頂上では相変わらずビッキーとの2人だけの空間が続いている。そんなに擦り寄ってくるようでもないが、何となく物欲しそうな顔は相変わらずだ。ちょっと気まずい雰囲気が流れる。他にハイカーが登ってきてくれないかなあと思っているのだが、その様子もない。
しばらく待っていたが、展望が良くなりそうな感じもしない。ビッキーとの間の微妙な緊張感に耐え切れなくなってきたこともあり、早々と下山することにした。
下山しようとすると、寂しげな顔でビッキーがこちらを向く。う～む、少々心苦しい。「さよなら！」とビッキーに声をかけ、振り向かずに下山する。特に追ってくる様子もなさそうだ。
そんな訳でビッキーとの初遭遇はぎこちないものになってしまった。
下山の途中で、「もしかしたら今日は私しかこの山に登らず、ビッキーが飢えてしまうのでは・・」なんてことも頭をよぎる。ちょっと後悔しながら足を進める。
そんな感じで富士急行の「禾生駅」を目指し、ひたすた単調な道を下る。
下山に取り掛かってから30分ほどで無事登山終了。意外とあっけない。結局登りはじめから終わりまで誰一人と出会わない山歩きだった。
一般道に出て禾生駅に向かう途中で、これから高川山登山に向かうであろう30人ほどのパーティーの遭遇する。多分ビッキーは彼らと楽しい時を過ごせるであろう。ちょっと安心する。
そして10時に禾生駅に到着。行程は短かったがなかなか良い山であった。
今度登るときにはまたビッキーに会えるかなあ、なんてことを考えながら中央線で眠りについた。
もうすぐ頂上と言うところで前方に怪しい物影。一瞬「熊か！」とも思ったが、そこまで大きな個体ではない。よく見ると「犬」である。
この高川山頂上に数年前から犬が住みついているのはハイカーの間ではかなり知られている。誰が付けたのか知らないが「ビッキー」という名だ。
どうやら頂上手前まで迎えに来てくれたらしい。尻尾を振りながら待っているようだ。
しかし・・
私は犬はさほど好きではない。
この山は人気の山なので、他にハイカーが大勢いることを想定していた。だからこのビッキーに会うことも事前に織り込み済みだったが、まさか頂上付近で1対1での対面になるとは思わなかった。どう対処していいのかいまいちわからない。
ビッキーは物欲しそうな顔で私を見る。しかし私はビッキーのえさになるようなものは持ち合わせてない。かといってそんなにねだってくるような素振りでもない。孤高の人ともいえるような雰囲気さえ醸し出している。
とりあえずビッキーに構わず頂上を目指す。そしてビッキーとの遭遇2分後には無事頂上だ。
頂上では相変わらずビッキーとの2人だけの空間が続いている。そんなに擦り寄ってくるようでもないが、何となく物欲しそうな顔は相変わらずだ。ちょっと気まずい雰囲気が流れる。他にハイカーが登ってきてくれないかなあと思っているのだが、その様子もない。
しばらく待っていたが、展望が良くなりそうな感じもしない。ビッキーとの間の微妙な緊張感に耐え切れなくなってきたこともあり、早々と下山することにした。
下山しようとすると、寂しげな顔でビッキーがこちらを向く。う～む、少々心苦しい。「さよなら！」とビッキーに声をかけ、振り向かずに下山する。特に追ってくる様子もなさそうだ。
そんな訳でビッキーとの初遭遇はぎこちないものになってしまった。
下山の途中で、「もしかしたら今日は私しかこの山に登らず、ビッキーが飢えてしまうのでは・・」なんてことも頭をよぎる。ちょっと後悔しながら足を進める。
そんな感じで富士急行の「禾生駅」を目指し、ひたすた単調な道を下る。
下山に取り掛かってから30分ほどで無事登山終了。意外とあっけない。結局登りはじめから終わりまで誰一人と出会わない山歩きだった。
一般道に出て禾生駅に向かう途中で、これから高川山登山に向かうであろう30人ほどのパーティーの遭遇する。多分ビッキーは彼らと楽しい時を過ごせるであろう。ちょっと安心する。
そして10時に禾生駅に到着。行程は短かったがなかなか良い山であった。
今度登るときにはまたビッキーに会えるかなあ、なんてことを考えながら中央線で眠りについた。
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