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2022/09/26
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カテゴリ: 思う事
大昔の話になりますが、
丁度、このブログのアバター(35歳)頃かな?
ある男性(50代)を、
著作権法違反 刑事告訴 したことがあります。
著作権法違反は 「親告罪」 です。
「強制性交等罪(昔のごうかん罪)」 とかと同じです。
(ごうかんを漢字で書こうとするとエラーが出たので

被害者が 「捜査してください」 と言わないと、
警察は捜査出来ません。
まあ「強制性交等罪」の場合は、
加害者が複数人の場合や、
被害者に怪我をさせた場合等は、
親告無しでも捜査出来ますが。

この当時、私は会社員とアフィリエイターの
2足のわらじを履いていました。
十数ものブログやWebサイトを持ち、
まあ、そこそこ稼いでいました。


主に 「情報解説サイト」 をしていました。
その内の1つに
「CMSを使ったWebサイト作成解説サイト」
がありました。
初心者の方には、結構人気のサイトでした。

CMS
詳細はご自身でググってください。
簡単に言うと、
無料・有料のテンプレートを使い、
そこに必要なモジュールを組み込み、
(例えば、「お問合せ」フォームとか「検索」フォームとか)
サイトを運営することです。
今だと 「WordPress」 が有名でしょうか。

ある日 「アクセス解析」 を見ていると、
サイトにも来てないのに付いている足跡を
何件か発見しました。
いわゆる 「画像の直リンク」 です。
跡を辿って行くと、
サイトこそ違うものの、
内容は、 私のサイトの丸パクリ でした。
そのサイトの画像の一部が直リンクされていました。
男性のサイトなのに、女性言葉でした(笑)
私が漢字を打ち間違えているところまで同じでした(笑)
当たり前ですよね。
私(女性)の丸パクリサイトなんですから。

このサイトの管理人は、
パクった私のサイトで、
「Webサイト作成代行の副業」 をしていました。
なので、
名前 住所 電話番号 も載っていました。
住所を見てみると…、

私の家から徒歩5分の所でした!

早速、主人とその家を見に行きました。
表札は名前の通りでした。

私はものすごく怖くなりました…。
こんな近くにパクリの犯罪者が居るなんて…。

少し悩みましたが、
やっぱりパクリは許せない! と思い、
刑事告訴 をすることにしました。

刑事告訴は必ず文書でなければならないという事はないんです。
口頭でも可能です。
警察は、口頭だと調書を取るのが面倒くさいから、
「弁護士に依頼して、文書で告訴してください」
と、言っているだけです。

「被害届」 では駄目です。
「被害届」 は、 被害があった事を受理するだけ にすぎません。
極論、捜査されないこともあり得るんです。
「刑事告訴」 は違います。
警察は、刑事告訴を受理したら、
必ず捜査をしなければなりません。

あまり警察の悪口は言いたくありませんが、
これが警察の実態です。

私は、自分のサイトとパクリのサイトの全てのページを、
「自分用」「警察用」「予備」の3部を印刷 して、
「アクセス解析」も同様に3部印刷 して、
「警察用」の書類を持って、
箕面警察署に行きました。
「舐められたらあかん!」
そう思った私は、警察署の玄関を開けてその場で大声で、

​​ ​「著作権法違反で口頭で刑事告訴に来ました!!」​ ​​

そう叫びました。
そうすると、
「今、担当の者が不在だから代わりに聞きます」
と、1人の男性刑事さんが言いました。

結論から言うと 「受理」 はされました。
ただ「受理」されるまでに 3時間以上 も、
この刑事さんと口論する羽目になりました号泣

「絵画等のオリジナルサイトの著作権侵害」
は、解りやすいけれど、
「解説サイトの著作権侵害」
は、解りにくいからです。

ここで 「平成コソコソ話」 ですが、
警察・検察・裁判所 の文書のやりとりは、
Wordではなく、一太郎でした。
今はもうWordだと思いますが。
普段Wordを使っている弁護士さんからすれば、
面倒なやりとりを昔はしていました。

~約3時間以上後~
刑事「一太郎の解説本はいろんな出版社が出しているよね」
私「どの解説本も著作権侵害にならないから出版出来るんです」
刑事「て事は、解説サイトもいっぱいあってもそれは皆オリジナルなんや」
私「そうです。自分の手で自分の言葉で解説してるんですから」
刑事「そうなんや!やっと理解出来た!」

本当に長い道のりでした…。
理解して頂いたところで、
私はひとまず帰ることが出来ました。
そして後日呼ばれました。

この時は、
大阪府警のサイバー犯罪課 の人達が
たくさんのPCを持って来ていました。
調書の始まりです。
相手の素性は全部わかっていたので、
パクリなのはすぐ実証出来ました。
ただ大阪府警は1つ困っていました。
「解説サイトのパクリの実例が今までに無い」 と。

いろいろと話をしましたが、結局、
「知的財産権に詳しい弁護士さんの協力を得よう」 と。
著作権も 「知的財産権」 の内の1つです。

私はネットで必死に探しました。
そして、私と同じCMSを使っているサイトで、
知的財産権専門の弁護士さん を見つけることが出来ました。
場所は 「大阪市北区西天満」
大阪地方裁判所 のすぐ側です。

すぐに連絡して、アポを取り、
「予備」の書類を持って事務所へ行きました。
弁護士 「実例なんてなんぼでもありますよ」
弁護士 「2~3時間もあれば書類は作れます」
ここの弁護士事務所は、
初回相談料無料で、
1件何円ではなく、
かかった時間分の報酬を取る所でした。
経費はすごく安く済みました!
助かった~!

これでやっと捜査は動き出しました。
でも、1つ刑事さんに対して怒っている事があります。
刑事 「逮捕の時はちゃんと言うから」
と言っていたのに、連絡が無かったことです。
家の近所だから、
「逮捕される瞬間」 を見たかったのに…。
逮捕の時間は大抵 「早朝」 です。
会社の出勤前 を狙います。
後から聞いたことですが、
逮捕まで半年ぐらいかかったそうです。

ここから先は 「検事さん」 の出番です。
検事さんは 「示談金を私に払って不起訴」
を、 最初は 考えていました。
ちなみに 「示談金」と「和解金」 は違います。
「示談金」 は裁判に入る
「和解金」 は裁判に入った
払うお金です。

私は別に「示談金」なんてどうでもよかったです。
今後、同じような事例が起きた時の
判例になって欲しかっただけです。
だから、刑事告訴を取り下げる気は
さらさらありませんでした。

書類を作ってくれた弁護士さんが無償で
検事さんと被疑者の間に入ってくれました。
本当に感謝!です。

検事さんは、被疑者に○○日までに私に示談金を払うように、
弁護士さんを介して伝えました。
被疑者(パクった人)はそれを
一旦は 了承しました。
ただ、事態は大きく変わりました。
きっと誰かが、被疑者に入れ知恵をしたんでしょう。

○○日の 翌日 になってから、
「刑事告訴を取り下げてくれないのなら、
実刑を受けます。示談金は払いません」
と、言ってきました。
約束の日の翌日 です。
これで検事さんは怒ったんでしょう。
「起訴」 になり、 裁判 となりました。

結果は…、
「罰金10万円の実刑」
になりました。
検事さんが提示した示談金の額は 30万円 でした。
前科者になってでも、
安く済む10万円を選んだのかどうかは、
裁判は終わってしまっているので、
真実はわかりません。
何故、実刑を選んだのか?
未だに謎です。

私は当然このパクリの人には会ってはいません。
パクリの人が言うには、
50歳を過ぎて、将来が不安になり、
「何か副業を」 と考えて、
やってしまったとの事です。

サイトを運営していると、
ホントにパクリは多いです。
今回みたいに 「全パクリ」 は稀ですが。
部分的にパクっといて、
「相互リンクしてください」
と言う奴、めっちゃいてました。

今後、少しでもそういう人が減ればいいのですが…。

ちょっと昔話に浸ってしまった紫でした^^





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Last updated  2022/09/27 09:07:11 AM
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