販売促進の違い


こちらに来て、販促やディスカウントの仕方などが日本の感覚と違うなあと思いました。
   通常販売価格って何だろう?
   情報を知ってる人が特をする!
   いったもん勝ち?        
というのが私の感想です。

知ってる人だけ

例えばドラッグストアーでの割引。毎週チラシに”この商品2ドルOff”とか "1 buy 1 get Free" (1個買ったらもう一個もらえる)というクーポンがたくさんあるので、それをぴりぴり切りとってお店に持っていくと割り引きしてくれます。そのチラシが店頭につんであるお店もありますが、置いてない店もあります。そんな場合、事前にそのチラシをもってる人だけが割引を受けられます。 そのお店にたまたまいっても、その割引チラシをもってないと割引が存在する事じたいを知らずに通常料金で買うことになります。ほんとに 何も割引を表示してないお店あるんですよ。

これって 消費者が知ってる人が特をするってことで、そのお店の情報とかチラシとかチェックするようになるからって戦略なのかな?


割引中は売り切れはない! 

日本のスーパーだと 食料品、日曜品の特価の場合、先着100名様とか決っていたり、売れきれましたごめんなさい!というのが多いと思うんです。 こっちでも最初から限定○○というものはありますが(特に電化製品とか) 食料、日用品の場合売り切れはほぼありません。 

もし欲しいものがない場合、レジで ”この商品のRaincheckを下さい (Could you give me a raincheck for the product?)”というと、伝票に欲しい商品、その日の特価価格、購入したい個数、その日の日付を書いてくれます。後日Raincheckに書いてある商品をレジにもっていって、Raincheckをだせば、その当時のSale価格で購入できます。いつまでそのRaincheckは有効かについては、こっちの商法の勉強をした時は、そのような伝票は3ヶ月間有効だったハズ。(確か)

Raincheck は名詞で 予定を変更すること という意味があるので、お友達に今日の予定を変更したいのって言う場合にも使える単語です。 そのへんから、割引期間がおわっても、その割引をつかえる事って事でスーパーで発行するその伝票を”Raincheck”と呼んでるのだと思います。

企業の販売促進はクーポン中心

毎週 日曜日の新聞にクーポンがどっさり入ってきます。いろいろな商品の割引券です。それを切りとってスーパーやドラッグストアに持っていくと割り引いてくれます。

通常販売価格って何だろうという疑問

こちらの割引表示で多いのは 1buy 1get Free. ひとつ買ったらもうひとつ無料。ようするに半額ですね。結構しょっちゅうやってます。セールで半額でも儲けはあるんですよね。通常の価格ってぼったくりじゃん!と思います。

さらに先ほど新聞にあるクーポンをもっていくと割引してくれると書きましたが、ボストン界隈のスーパーのいくつかは(全部じゃない)99セント以下の割引クーポンの場合、そのお店が同額の割引をしてくれます。(ダブルクーポンと呼びます)例えば B社のチーズの75セント割引のクーポンをスーパーで使うと、75セント+スーパーがさらに75セントひいてくれて、1.5ドル引き。そのチーズが3ドルだとするとこのクーポンだけで1.5ドルになります。さらにそのチーズがスーパーの特売で半額の1.5ドルになってたとします。そうすると割り引き価格からクーポンでの割引をしてくれるので 特売価格1.5ドル マイナス クーポン割引1.5ドル でそのチーズはタダということになります。

タダまでなることはたまにしかありませんが、半額以下になることはしょっちゅう。日本のスーパーで通常価格の半額になるってしょっちゅうはないと思うんです。 こっちのスーパーの通常価格ってなんだろうと思います。 普通に買ったら損します。半額以上値段が違うとなると、安い時に5個とかものを買いだめすることも多くなってしまうんですよね。

Mail in Rebate(郵送であとから返金しますというもの)

これはお店で全額を支払って、$20 Mail In Rebate などと書かれた小さなクーポンをその商品の製造会社に レシート、そのクーポン、個人情報(住所、電話、名前など)を記入したものを送ると4-6週間後にその割引額の小切手を郵送してくれるというものです。 大きな会社の場合はきちんと小切手を送ってくれますが、そのままになってしまうというリスクもあります。 あんまり名の知れない会社の場合 あてにしない方がいい場合もあるかも。

なんでこんな面倒な事をするのかと思ったのですが、考えてみれば企業は割引を理由に、購買者の名前、住所などを手に入れる事ができるので、大きなメリットです。その後 カタログを送って来たり、きっと情報売ったりしてるんだろうな。

というわけで 私が面白いと思った日米の割引や販促にまつわる違いでした。  home



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