Qちゃん先生の子育てのヒント

兄弟げんか


兄弟げんかに悩んでいませんか？

毎週月曜日の「図書」の時間に、息子（小1）は学校から一冊自分の気に入った
絵本を借りてきます。
絵本を通して国語力を伸ばす目的があるそうです。
きのう息子が借りてきた絵本をみて、思わずニンマリ＾＾。
いもうとのにゅういん（筒井頼子・林明子著）でした。

文章が長いので（→私、長いのキライな人...ハハ。）
今まで読み聞かせしたことがなかったのですが、妹を思うお姉ちゃんの
やさしい気持ちが伝わってくる本当にいい物語絵本でした。
（最後は涙で声がつまってしまいました...）

私がやけにニンマリした理由はというと...
うちの息子にも順調に『兄妹愛』が育ってたってこと！
借りる時は、きっと自分の妹（年中）をイメージしたはず。
ホッと安心しました。
...というのも、うちの子供達ったら、顔を合わせばケンカばっかり！

「やめなさい！！！いいかげんにして！！！」
「お兄ちゃんとは一緒に遊んじゃだめって言ったでしょ！！」
「離れなさい！！」
私は『鬼』の形相でどなりちらしていました。
特に休みの日はイライラしっぱなしです。

でも...親の心配つゆ知らず...
しばらくすると、さっきまで泣いていた妹は、いつのまにか笑顔で
兄と一緒に遊び始めます。
はぁ～？！自分だけバッカみたい～！！！
子供達に完全に振り回されている母でした。

でもね、最近私もすっかり変わったんですよね。
ケンカが始まると、耳にフタします。
極力聞かない。ドアがあれば、ドアを閉める。
「ママ～、お兄ちゃんが○○したー。」と大泣きで寄ってきても、
「そう、痛かったのね～。」と真剣に取り合いません。

なぜなら、兄妹げんかするのは、正常な発達段階だって教えてもらったから。
兄弟げんかしない子どもは、将来問題を抱える行動に出るって。
あいかわらず色々な育児本を読んでいますが、またいい本に出逢いました。
みなさんはもうお読みになったでしょうか。
私が読んだ平井信義先生の本です。

「心の基地」はおかあさん

子どもを叱る前に読む本

親がすべきこと・してはいけないこと

きょうだいげんかは、遊びの要素が含まれていて、じゃれあい遊びのようなもの
と考えるほうがよさそうです。
これが自然なきょうだいの姿であり...
前述の著者は、兄弟姉妹は、けんかをくり返しながら成長していくものであると
指摘しています。

ところが、上の子が年齢が上という理由で叱られることが多く、
「もうお兄ちゃんなんだから。」「お姉ちゃんなんだから。」と
ケンカしたくてもできないようにしつけられ、抑圧がかかったまま
大きくなると問題があるそうで。
情緒不安定になり、小・中学生になって下の子をいじめたりするそう。
抑圧は必ず心のしこりとなって残り、がまんの緒がきれたあかつきには、
兄弟を包丁で刺すというような重大な犯罪に至ることもあると...

みなさん、喜んでください（笑）。
上の子にガマンを強いなければ、そして親がケンカを裁くことを
しなければ、年齢が高くなるにつれ、自然にケンカが少なくなるそうです。
両親がいないところで兄弟同士かばいあい、助け合っているなら、
ちゃんと兄弟愛が育っているとみなしていいそうです。（平井先生の著書より）

私自身の場合...
私の実母は職業婦人であったため、私ととしが3つ離れた妹は
3歳を過ぎるまでほとんど一緒に育てられたことがありませんでした。
私は子守りさん宅に昼夜預けられていたため、家に帰るのは週に１日だけでした。

「三つ子の魂百まで」と言いますが、姉妹の情は限りなく薄く、
成長しても口もきかない仲の悪い姉妹として、老母は今でも心を痛めています。
「死んでも死に切れない」と...。

母は妹の気持ちを思いやれない「姉の」私が悪いと決めつけたまま
今に至っています。
私は、「妹に思いやりを持てないように育てたのは誰だ！」と開き直って
吐き捨てる始末です。
親不幸とはわかっているものの、私の3歳までの潜在意識（無意識）に
きざまれた薄情感は自分でもどうしようもないのです。

一方、私の夫側は、正反対のベタベタ家族です。
夫は情の厚い人で、性格は私と正反対です。
情の薄い私に、神様が「ここから学べ！」と夫をよこしたに違いない。
...なんて勝手に思い込んでいます。
ハイハイ、歯をくいしばってねー、ギボ（義母）からも充分学ばせて
もらっていますよー。ありがとさん～。

うちの子どもたち。
決して私のような思いはさせまいと、どんなことがあっても引き離さず、
一緒にしてきました。
どんなにケンカをしても、自分をさらけ出し、ケンカできる相手が
いるだけで幸せだと、もう少し大きくなったらわかってくれるかな～なんて。
まあ、そうでも思わずにはいられないんですよね（涙）。