その6

★★ザ・社長への道!★★その6
~再びポートランド編・5~


絶望の淵にたたされた私は考えた。
しかし、この時点でまったくもって手がかりがない・・・

屋台が出るのは土日のみ。
月~金は屋台は営業されないのでこの期間の間、
指を咥えて週末を待つのは愚かしい。。

なのでこの月~金の間はせっかくアメリカに来てるのに
ほとんど外出もせずに友人宅で試作試作試作試作・・・・


アメリカの小麦粉なら作れるかもしれない!

と思ったのは 気のせいだった。

そして日曜の早朝には出国が決まってたので滞在日数が残り3日!
となった時である!!

友人Kのそのまた友人姉妹の姉の彼氏が揚げパンZの作り方を知ってる!
という情報が友人Kつたいで入る。(彼は学校で皆に聞いてくれてたのだ)

さっそく蝶という名の友人姉妹がやってる店に行き、
その彼・M氏(当時33歳)を紹介してもらった。
とても生真面目そうな眼鏡をかけた7・3分けの白人で少し安心。
彼にこれまでの経緯を話すと
「それはすごい!よし力になるよ!
明日(友人姉妹の)家に来るんだ!作ってあげるよ!
我が家では代々これが受継がれてて、よく家族で作るんだよ!」
そう言うと自分に揚げパンZを目の前で作ってくれる約束をしてくれたのだ!!

この人はしっかりしてそうだし嘘をつかなそうだ!!

やった~!!これで来た甲斐があった~!!
神よありがとう!!
ビバ、アメリカンドリーム!!

そしてやっと安心した私はこの夜、
嬉しくて嬉しくてかなりの量を飲んでしまい
お金がほとんどなくなってしまう。


そして翌日。
友人姉妹の家に行くとほどなくしてM氏とその友人達もぞろぞろ登場。
この友人達、あんまりまじめそうじゃないけど愉快そうな人達だった。

さっそくM氏は、材料を用意し注意点を説明してくれたので、
メモ用紙に言われた事を必死に書き込む。

みんなの見てる前でM氏、いざ料理開始!

M氏が用意した材料に~
自分の中では、いれちゃいけない物リストに入ってるモノがあったので、

そうかそうか、そこが間違いの原因だったのか~と納得する。

しかし・・・作り始めたM氏の手つき、粉を混ぜる動作、
全てになぜか無駄がありすぎる・・・

どう見ても、しょっちゅう家族で作ってる人の動きではない!















こいつ、ぜって~作るの初めてだ!!


しかも、その行動を見ていると自分の彼女へのアピールがすごいのだ。
(僕はこれだけ君の妹の友人の為にがんばってるんだぜ!って感じ)

だからあんまり助けちゃうと彼の面子を潰す事にもなると思い、
途中から完璧に落胆してたのだが、顔に出さず関心するふりをしてたのだが・・・

ほどなくして、とんでもない失敗作が完成。。

M氏の友人は何事もなかったように裏庭へ~
友人姉妹は俺に謝り始める・・・・

その時、M氏!
「あ~!!一つ大事な事を忘れてた!!」

「次は大丈夫だよ!!」

M氏、そういってまた生地をこね始める。

奈落の底にフリーフォール状態だったのだが、一気に持ち直す。

そして~さっきは何が間違ってて、次はどうするかを説明してくれたのだが・・・

一ヶ月毎日毎日何時間も生地をこねてた自分には瞬間的に

「こいつ全部はったりだ!!」

と見抜けてしまったのだ。
しばらくしてM氏の愉快そうなの友人が、
余計に愉快そうになって裏庭から戻る。

こいつら吸ってやがる・・・

そして、いつの間にかM氏も裏庭へ。。

すぐに戻ってきたのだが、 明らかにさっきと様子が違う・・・

こいつまで吸いやがった・・・



そんな状態のM氏がつくる揚げパンZ・・・

それはそれは見るも無残な失敗作の出来上がりだった。。。

キマっているM氏、急に揚げパンZ製作に飽きたようで~
私にプレステのサッカーゲームで勝負しようといい始める。。


謝る姉妹。。

あきれかえる我が友人・・・

「帰ろうぜ・・・」

友人と大騒ぎしながら~
うつろな目でプレステをやるM氏、
我らが帰ろうとしても目もくれずゲームに夢中。。。。

・・・我らは帰路についた。













この時、少し自分に同情しました。



帰国までの残された日数は実質あと1日・・・


<つづく>




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