タイ&日本 国際遠距離恋愛日記

タイ&日本 国際遠距離恋愛日記

raknaaとタイランド その4


「アユタヤは自転車で回るとヨイ」というガイドブックの言葉に従って、
レンタサイクルを借りようとフラフラ歩いていると、
ガイドブックに「お母さんの料理が美味しい」
と載っていたゲストハウスがありました。
美味しいもの大好き☆な私、見逃すことはできません。
「ここでご飯食べて一休みして、自転車借りよう」
と思って入ったそのゲストハウス。
ここで、ちょっと大げさですが、私の人生が変わったのです。

そこでは、「いかにもバックパッカー風」
(でも実は初めて見るのでよく分からない)
の人たちが、3~4人で喋っていました。
その中の一人が、「一人で来たの?」と声を掛けてくれました。
私は、「うわぁ。これがバックパッカーかあ」
とドキドキしつつチラチラ見ていたので、
声を掛けられたことにびっくり。
舞い上がりつつも、「憧れのバックパッカーの人たちと話せるなんて!」と、
ちゃっかりその仲間に入れてもらいました。

その3時間後。
そこには、相手を何年も知っているかのような調子で喋って、
大笑いしている自分がいました。
そのことに私自身がびっくり。
私は、一見「人見知りなんて絶対しないでしょ」
というタイプに見られるのですが、
その当時は少し人が怖くて、素の自分を見せることができませんでした。
いつも、その場で適当に調子を合わせて
楽しそうに振る舞うことはできるのですが、
本心を言ったり、心を開いて話すというのがとても難しかった。
そのことがとてもコンプレックスでした。
私の家族は、私が幼い頃から折り合いが悪く、両親の顔色を見て育ったため、
「人に嫌われたくない」という思いが凄くに強かったのだと、今は思います。

その時、そのゲストハウスにいた人たちは、本当にみんな優しくて暖かかった。
1年も海外をあてもなく旅行してるなんて、
日本の価値観で言ったら「駄目」な人たちになってしまうのかもしれないけれど、
私にはそんな風にはどうしても思えなかった。
出会って3日目くらいには、思い切って自分の家族への思い、悲しかったこと、
自分自身を、どうしても好きになれないことまでみんなに話していました。
それを聞いて、ある人が
「どんな人も、色々な事情を抱えてると思うよ。
raknaaが自分に自信が持てないのも、話を聞くと良く分かる。
でも、今目の前にいるraknaaのこと、めっちゃええ奴やと俺は思う。」
この一言が、どれだけ嬉しかったか。
この言葉とみんなのおかげで、私は救われました。
素直に「生きていれば、こんなに良いこと、楽しいこともあるんだなあ。
こういうことがたまにあるなら、生きていくのも悪くないなあ」と思ったのです。
あのゲストハウスで会った人たちには、本当に感謝しています。
その中には、今でも付き合いのある、大切な友達もいます。


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: