新ラッパとともに

新ラッパとともに

コルネット



某オークションで3万5千円で落札したものです。30年程前の楽器ですが、状態は非常によく、入手時はほとんど新品同様でした。
製造は英国のB&H(現在はBESSONとブランド統一)で、1970年代当時日本輸入総代理店だった全音楽譜出版社が自社ブランドで発売したものです。初心者や学生向けに設定されたグレードの楽器で、B&H社のRegentグレードのコルネットとブランド違いの同一商品です。
仕上げがサテンシルバー(つや消し銀メッキ)で、音色は非常にまろやか且つ暗めの音がします。まさにブリティッシュ・ブラスを彷彿させる燻し銀の渋さと言ったところでしょうか。
吹奏感は、息の通りはイマイチのようですね。それはこのグレードではいたしかたないでしょう。それにピストンのバネが異常に硬く、素早いフィンガリングでは結構苦労しそうです。また、トリガーが第一、第3とも無く、音程の微調整には相当神経を使う必要がありそうですね。
もう一つ重大な問題が....。第3抜差管を抜いていくとベルに当たってしまい、完全に抜けません。従ってここに唾が溜まった場合楽器本体をクルクル回してベルから抜くしかありません。

この様な結構難儀な楽器で、まだ本番で使用した事はありませんが、その音色はなかなか捨てがたく、以前使っていたハイグレードの楽器を生活費捻出のため手放した今、この楽器をメインで使用することを現在検討中です。
ZENON



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