小さな不動産会社のBOSS日記

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不変なるもの



しかし、鏡に映る自分の顔をしかとみれば、確かに、さすがに年取ってきたなとしみじみ思うわけで、よくよく考えてみれば、自分が持つその感情というものは、若き頃、あるいはまだそれ以前の子供時分に遡っても、そこには年月の流れにも根本的になんら変わらない自分がいて、鏡のなかの現実の自分と内包する心とのギャップに、時として自ら戸惑いを覚えることもあります。

人生において多くを経験しながら、ある部分成長のない子供のままの様でもあり。
しかしまた、根本的にほとんど変わらぬ心情を併せ持ちながら、ある部分においては、その経験を踏んだ分だけ、もちろん過去も現在も、同様の風景を眺めたとしても、それは静かな水面を漂うような落ち着きを持って眺めることができるのです。

この先、いつか老いぼれ立ち上がることさえままならなぬ状態となっても、私の感情は今と変わりないでしょう。
少しはアダルトな自分を目指そうと思ってはいるのですが、所詮無理かもしれません。
それはそれでいいでしょう。

そして最近は、お年寄りを見てもその外見に囚われることはありません。
むしろその内面に、その人が送ってきた長い年月というものを、先の私の持つ感情で、
その人にどの様な瑞々しい心が内包されていたのか、あるいは、顔に多くの皺を刻み、そして腰を屈めた姿を見ようと、また言葉がもつれていようと、その外見の奥に存在するその人自身を観るようになってきました。

元気な者より若き者より、ずっとずっと魂は純粋で、しっかりとして、逆にこちら側が見られている場合も多々あるでしょう。

老いても魂は永遠なのですね。
ですから皆さん、ご老人を見ても、その奥を見てあげてくださいね。
ちゃんとしっかり観られていますよ。
しっかりしなきゃ。(^^)


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