無題

うちに来ないか？
豊臣秀吉最強の武器。。誘い文句。。
引き抜きで敵に打撃を与える。。

秀吉の甘い誘い文句が兼続を襲う。。

上方での苦悩に倒れる景勝 。。

名代に兼続が諸侯との対面に。。
公家との歌会にまで。。
さすがに器用な直江兼続。
そつなくこなす。。

前田利家も認める。

清々しく風が吹く如し。。
と秀吉に。。

帰ってから景勝に謝られる兼続。
「わしに甘さがあった」と。。

明日は。。
秀吉からの招聘は、
何と兼続一人を招くもの。。

　大坂城では秀吉と利家が腕相撲を。。
　秀吉の背後には有名な所用の兜。。

　情と利。。
　利の石田三成。。

　それに気付いた利家は、
　さすがに、あの主従を引き裂くことは。。。と。

　　浜松では徳川四天王を相手に、
　　石川数正の引き抜きについて。。
　　秀吉の恐ろしさについて語る。。

秀吉が招きいれたのは。。
真田幸村。。
人質として昌幸が寄越したと。。
上杉の人質であるはずの幸村が。。
その幸村を自分の近習としたと秀吉。

そして。。
「そなたも、わしに仕えぬか？」と兼続に。。
笑顔の裏の恐ろしさ。。
「もし、ならねば、上杉にどんな災いが及ぶやもしれんぞ！」
と。。

兼続は、わたしのような陪臣にも、
お戯れに笑わそうとなさいまする。
と一笑し、
「主・景勝にも直ちに伝えまする」と。

　秀吉と幸村。。
　真田をお守りいただくために人質として参ったのでござると。。
　信用できない真田に。。
　証を求める秀吉。。
　手柄を立ててみよと、
　兼続引き抜きを幸村にさせようと。。

兼続は景勝に、
幸村が豊臣に人質に来ていることを報告し、
許しを請う。。
景勝も、幸村を恨めんと。。

　秀吉と利家。
　上洛の労をねぎらい茶会を開いてやろうと。。
　茶器を満座の中で買う。。
　茶器＝直江兼続。。

　その夜、幸村の元に草が。。(佐助？　才蔵？)

兼続の元には、傷ついた初音が。。
雨の中。。

初音を介抱し手当てし自分の部屋に寝かせる初音。。
目覚めて起き上がる初音。。
「追われております」と。。
「誰に？」
答えぬ初音に、
「構わぬ。しばらくここにおればいい」と兼続。

幸村の話。
幸村が哀れであったと兼続。
「あやつは、わしの弟子よ。弟子は信じてやらねばの」と。。

そこに気配を感じて外に出ると、
そこに手裏剣が！
真田の忍だと初音。。
そこに。。
幸村が来訪。。

初音は北条に人質に行った身。。
逃げてきた初音。。
初音を始末するという幸村。
それを弾き返す兼続。
立ち去ろうとする兼続に幸村は。。
「関白殿下の家臣になってくださいませ」と。。

褒美に姉の命をお助けいただく所存。。
「どうか、この通りにございまする」と頭を下げる幸村。。

「関白殿下が真、そうお申しになったのか！？」

更に頭を下げる幸村に。。

「出来ぬ」と。。

幸村は初音が北条を飛び出た理由が、
兼続にあると。。

兼続の情が、初音を動かした。。

幸村を帰したあと、兼続は初音に、
「そなたは、ここを動いてはならぬ。
　安心して休むがよい」と。。

兼続は部屋の外で座って眠る。。
その影を部屋の中から見つめる初音。。

翌朝、それを尋ねるお涼に、
素性を明かさず「頼む」と。。
「好いた殿御のためにございます」と。。

今日は加藤清正との茶会から。。
今日も兼続が名代として。。
隣には福島正則が。。
「皆、噂しておるぞ。
　お主が上杉の主のようであると」

上杉の宿所にやってきたのは。。
千利休。。
景勝に茶を。。
景勝の作法も、なかなかのもの。。
「亡き謙信公より手ほどきを」と。
利休は、娘・お涼に景勝の話を聞き、
興味を持ち尋ねてきたと。。

関白殿下と私の似たところ。。
欲しいものは何としても手に入れる。。

評判の器。。
ここでも器に例えられる兼続。。

「いらぬ詮索は無用にございまする。
　まこと見事な器。
　しかし、器は器。人にございませぬ」

利休の再会の申し出に、
「我が命、存えておれば是非に」と。。

初音は。。
こっそり出て行った。。

初音を探している兼続のもとへ、
三成が来訪。。
「女子を探しているらしいな。
　すぐに噂になる。やめさせろ！」と。。

真田と揉め事を起して何になると三成。
女子一人を助けられずに何の武勇だ！　と兼続。
上杉を守りたいなら、お前は手を引け！
昔馴染みだ。必ず見つける。と三成。。

明日は、満座の前で、そなたを引き抜くつもりと。。
そなたは初音のことを気にせず渡り合え！
言葉の戦を、ここでは政(まつりごと)という。。

必ず勝たねばならんと決意を固める。

景勝と兼続。
謙信公のことば「都の月を、また見たいと。。」

兼続は明日の茶会のことを報告しようとするが、
「大方、存じておる」
「兼続。お主の好きにするがよい。
　何があっても、責めはわしが追うてやる」と景勝。
そして兼続の頼みとは。。
もしも、あまりに無礼を働き、怒りを買った場合は、
わたしの首１つでお片づけくださいませと。。

「これは戦じゃな」と景勝。

負けぬと決意した上杉主従。

2009年大河ドラマ『天地人』　第25回　「天下人の誘惑」

　◆キャスト◆

直江兼続　…　妻夫木聡

上杉景勝　…　北村一輝

初音　…　長澤まさみ

石田三成　　…　小栗旬

真田幸村　　…　城田優

真田昌幸　　…　岩松了

北条氏政　…　伊吹吾郎

徳川家康　…　松方弘樹

お涼　…　木村佳乃

千利休　…　神山繁

北政所　…　富司純子

福島正則　…　石原良純

前田利家　…　宇津井健

羽柴秀吉　…　笹野高史

　◆スタッフ◆

原作　　…　火坂雅志『天地人』

脚本　　…　小松江里子

チーフ･プロデュサー　…　内藤愼介

→公式サイト(NHK)

上杉の宰相・直江兼続。

その風格が急に備わった妻夫木兼続。。

人が立場を作るのではなく、
立場が人をつくるというが。。

そう、好意的に受け止めるべきなのか。。
上方での労苦。。
景勝が倒れたことにより務めた名代が、
兼続を上杉の名宰相としたという。。

珍しく笑いが１つもない回でした。。
秀吉の笑顔も、兼続の笑顔も、
裏に別のものを秘めている。。

本当の笑顔は、兼続に対するお涼の笑みと、
戦勝を誓った景勝・兼続主従の笑いのみかな。。

景勝にも、これまでにない重厚さが出てきましたし。。
利休との茶席。。
地方の戦国大名から、
天下の一員になったということなのか。。

その重さ。。
戦(いくさ)と呼ぶに相応しい緊迫感。。

女性脚本家・小松江里子。

わたしは、どちらかというとフェミニストなので、
あまり「女性」を強調したくはないが、
昨年の『篤姫』しかり、今年の『天地人』しかり。。

刀を交える戦を描ききれていないのは確かで。。
昨年の大河は、主人公が女性の天璋院であったから、
それで成功しましたが。。

今年の大河は、戦国武将・直江兼続が主人公。
避けて通って来てはいけないところを、
避けて通って来たわけで。。

刀の戦を描けない脚本家が、
政(まつりごと)という名の戦(いくさ)を、
見事に描ききろうとしている。。

原作の話はともかく、
この大河ドラマ『天地人』の最大の見せ場の１つとなるであろう、
関白秀吉による直江兼続に対するヘッドハンティング。。

直江兼続という人間を説明する際に、
一番はじめに語られるエピソード。。

ドラマ通の方々が書いていらっしゃるように、
連続ドラマとしての連続性には欠けるが。。

近年の大河ドラマは試行錯誤して作り上げられていくものになっていて。。
通年が１クールという大河の特殊性。。

いいドラマになってきています。。

お船とのラブストーリー、
初音、幸村の真田の話、
三成との友情話。。

どれも、メインを邪魔するものではなかったし。。

次回、第26回「関白を叱る」。

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