無題

火種は上杉
関ヶ原の戦い。。
上杉討伐という名目による家康の謀略からはじまった。。

家康が仕掛けてくることを知った上で、
会津に戻った上杉景勝、直江兼続。。

慶長5年(1600)3月。
兼続は新たな居城作り、道や橋の整備。

謙信の二十三回忌法要。
仙桃院も久しぶりに。。

春日山の堀秀治は。。
上杉に逆心ありと疑いを。。
兼続は心配しないように仙桃院に。

しばらくして。。
家康からの一通の書状が会津に届けられた。
「上杉に謀反の疑いあり」と堀が内府に訴え出たと。
讒言。完全な口実作り。
上杉潰しの。。
直ちに上洛をする命が景勝に。
血の気に逸る重臣ら。。

小田原攻めの再来を覚悟しなければならない状況。

「正義は我らにある。
　この様な脅しに屈しては武門の名折れじゃ」
「これはしたり。。
　殿の仰せの通りにございまする」と兼続。

そこで、思いの限りを文にし家康に送りつける。

兼続が返書を認める。。
世に云う。。 直江状 。

　それを読む毛利輝元。。
　直江兼続の理の通った文章。。
　小早川隆景、福島正則らも、それを読む。
　伊達政宗にも。
　そして北政所も。。淀殿も。、幼き秀頼も。
　越後の仙桃院にも、それは届いた。。
　石田三成も。。
　京のお船も、それを読んだ。

　皆、関心する。

　そして、徳川内大臣家康。。
　糾弾の的とされ。。
　「この様な無礼な書状、見た事ないわ！」
　と怒り狂い。。

　上杉を逆賊とし討伐するために、
　諸将を大坂に集めた。

　家康、会津に出陣。

兼続は、その大軍を迎え撃つ準備。
兼続の軍略。

大混乱する家康の軍が頭に浮ぶ。。
馬上の景勝に命乞いする家康が。。

直江兼続、一世一代の大戦。
人の道をないがしろにする家康を打ち払う
正義の砦。革籠原。
北の守りは甘糟に。

　その頃、近江佐和山の三成は。。
　大谷刑部少吉継を招いて、
　天下分け目の戦への蜂起を願う。
　毛利輝元が大将となってくれると。。
　吉継は「なぜ、そなたが大将にならん？」と。
　三成は「わしには人望がないと」

　西軍総大将となった毛利輝元は、
　諸将の妻を人質として大坂城に集めた。
　危害を加えるつもりはないと輝元。。
　「つまらぬ芝居じゃ。。」と伊達の愛姫。。

会津では。。
「いよいよ川中島以来の大戦となる！」と、
景勝が、号令を発した。

　東軍は小山まで進軍。。
　それに呼応し伊達が上杉領内に侵入し白石城を落とす。。

そこに。。
西軍10万が決起との報せが上杉本陣に。。
しかし景勝と兼続は。。危ぶんでいた。。
「これで家康方が二つに割れれば良いが。。」

　家康は。。
　「もはや、上杉を相手にしている場合ではないようじゃのぉ。。」と。。
　そこに怒り狂った福島正則が、
　妻からの手紙を読んで家康に怒鳴り込む。。
　家康は「秀頼君さえも人質に。。」
　と三成を悪者にし福島を丸め込む。。
　そして。。
　「この家康を助けていただけないか！？
　　方々を説得していただきたい！！
　　これも、秀頼君の御為じゃ。。
　　お頼み申す。。」と狸芝居。。

上杉本陣には。。
家康軍、引き返すとの報せが。。
今こそ機と、
家康軍を追撃することを兼続らは景勝に。。
しかし。。
敵を背後から攻めるは義に反すると。。
「ならぬ！　ならぬものはならぬ！」と。。
しかし、実頼は一人歯向かい出て行った。
景勝は「連れ戻せ！」というが。。
兼続は、景勝に異を唱える。
あくまで義を通そうとする景勝。。
しかし兼続も義と信じて。。

「義に背いて敵を討てば、天はいずれ我らを見放すであろう。。
　それでも追いたくば！　　わしを斬ってからにしろ」
景勝は自らの刀を抜き地に指した。

兼続は、その刀を抜き。。

雄叫びを上げ、自らの背後に斬りかざした。。

そこに最上の軍１万が領内に。。
それを聞き。。
「一歩たりとも我が領内には入れませぬ」
兼続は景勝の前に跪き刀を返した。
「実頼を引き戻して参りまする」

　佐和山の三成に会津討伐軍、総引き上げの報せ。。
　逆賊となっても家康を離れぬ東軍についた豊臣恩顧大名。。

兼続は。。義を貫くことを近い。。
天に味方すべく祈る。。

2009年大河ドラマ『天地人』　第37回　「家康への挑戦状」

直江兼続　…　妻夫木聡

上杉景勝　…　北村一輝

お船の方　…　常盤貴子

初音　…　長澤まさみ

樋口惣右衛門　…　高嶋政伸

大国実頼　…　小泉孝太郎

泉沢久秀　…　東幹久

甘糟景継　…　パパイヤ鈴木

菊姫　…　比嘉愛未

石田三成　　…　小栗旬

島左近　…　若林豪

伊達政宗　…　松田龍平

愛姫　…　杏

徳川家康　…　松方弘樹

本多正信　…　松山政路

榊原康政　…　川野太郎

淀　　…　深田恭子

北政所　…　富司純子

福島正則　…　石原良純

小早川秀秋　…　上地雄輔

毛利輝元　…　中尾彬

仙桃院　…　高島礼子

上杉謙信　…　阿部寛

　◆スタッフ◆

原作　　…　火坂雅志『天地人』

脚本　　…　小松江里子

チーフ･プロデュサー　…　内藤愼介

→公式サイト(NHK)

直江状のお話です。

ここに来て演出家が換わりましたが。。

正直、評価が難しい回です。。

見応えがあった先週、先々週。。
その２週と同じノリでは描けない今回。。
天下分け目に直接加われなかった上杉。。

固い絆で結ばれている景勝と兼続の、
すれ違いかけたそれぞれの義。。

この先の上杉の出方を考えると、
景勝の考え方を、ああいう形で描かざるを得ない。。
じゃないと、辻褄が合わなくなるし。。
こうしても辻褄が合わない部分は出てくるだろうけど。。
ここで一回、景勝と兼続を対立させておく必要はあったんだろうと。。

上杉方からの関ヶ原前夜。。

対徳川に重点を置かざるを得ないですからね。。

でも、実戦があった伊達軍との戦いも、
もう少し描いて欲しかった気も。。

でも、これで良いのか。。
色々やると散漫になるし。。

要点が絞れていたのは良い傾向ですからねぇ。。

ドラマとして面白かったことは面白かったと思います。

次回、第38回「ふたつの関ヶ原」。

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