レミ・ファ・ソラ plus

某大手ペットショップの店先で、はじめてソラを出会ったのがちょうど2年前だ。

ソラは本当に店先にいた。

「目があった瞬間に、つれて帰って、という声を聞いた」

なんてことはない。

狭いケージの中で不機嫌そうに寝ていたし、ケージから出されてもだるそうに抱かれているだけで、あえて目を合わせないようにしていたのでは、とさえ思える態度だった。

そりゃそうだ、生後半年にもなって、店先に置かれ、たまにケージから出されても抱っこまで。一番、活発な時期をケージの中に押し込まれているのだから。不機嫌にもなるさ。

なぜ、ソラをそのまま持ち帰ってきたか、といえば

「半年にもなって。こんなに大きくなって。こんな狭いケージの中の世界しかしらなくって。このまま売れ残ったら、どうなるのかしら」

と思ってしまったからだ。

っま、これがソラの作戦ってやつだったのかもしれない。

そんなわけで

今日はソラの２回目のセカンドバースデイ

*セカンドバースデイ：お家の子としての生活が始まった日

おおっと、これはファーだお家に来て、２日目くらい

こんなにちっこくっても、胸にホワイトハート

それにしても小さかったのねぇ

ソラだってバレンタインハート持っているものね
大切な時間をたくさん、いっぱい過ごせるようにって神様がくれた特別な心臓

長く生きることより、いい時間を過ごすことも大切だよ
って教えてくれるバレンタインハート

肥大型心筋症というとってもシリアスな病名には似合わないとってもステキなハートだもの

ね、ソラこれらかも大切にしようね

バレンタインハート
と
いい時間

ううん、なんだよぉ
うるさいなぁ

ボクにとって寝ている時間は
とってもステキな時間なんだからさぁ
ジャマしないでしょ

......

す、すみません

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