第二話 「現実の世と想像の世」
俺たちの目にありえないものがうつった。
俺たちの目のまえに・・・。
ど、
ドラゴン！！
あのスライム（未確認生命物体）より、５億倍ぐらい強そうで、
赤くていまにも「火を噴きます～」って感じな顔つきで、大きさが、
２０階ビルよりももっと大きいぐらいの大きさだ！
「グゥオォォォー」
ドラゴンが叫んだ。あの体のでかさにあって、めっちゃくちゃでかい声だ！
俺たちはその声で3～4メートルほど、吹っ飛んでしまった。
「う、うわぁ～！」
怖ぇーよ！マジ怖い。
「うぅぅ・・・」
健也なんか、めっちゃ泣いているし。
「・・・・・」
ビビッて声の出ない拓実。
どうするんだよ・・・。
この状況ヤバイよ。
神様！女神様！仏様！なんでもいいから俺だけでも（オマケに健也と拓実を）助けてください！
『その願い叶えましょう』
っえ？！誰の声？
っと。
えぇぇ！
俺達は何者かのおかげであの場からワープしてきたのだ。
「ここ何処だよ・・・」
「何がなんだかわかんねぇーよ！」
一番の責任者、拓実はキレる。
『おぉ！勇者たちよ・・・。あのドラゴンに襲われなかったか？』
「襲われかけました。」
俺の言葉。
「「ってか、勇者！！！！」」
俺たち３人が声を合わせる。
「えぇ、お前たちは勇者じゃよ」
変なじいさんが言う。
「「何で～」」
俺たち。
「この世界に入ってきた人間は勇者なのじゃよぉ～ ホッホ～」
なんか笑ってる・・・。怖い。
「てか、この世界って？？」
健也が泣き顔で質問～
「う～む～ 聞かれると難しいが・・・。
お前たちが住んでる世界は、人間界で、
今いる世界は、魔界・・・
魔界っていっても魔物ばっかりじゃないぞ。
太陽もあって月もあって朝があって夜があって、善があって悪がある。
簡単にいえば、人間たちの心で造られた世界じゃなぁ～」
なんかメッチャ難しそうな事いってるし・・・。
「で、なんで俺達がこの世界にこれるわけ？」
拓実が質問。
「約１８年に一度に、異次元がゆがんでこれるようになるのじゃ～ その１８年に１度この魔界にきた人間は【運命的】に勇者になるのじゃ」
はぁ？なにいっているんこのじじぃ！
「で、あんた誰だよ」
ちょっとキレ気味の口長でいう俺。
「ホッホ。私はあんた達の世界では、『神様』って呼ばれてるものじゃよ」
神！様！！
ありえねぇ！このじいさんが！？変な帽子かぶってって・・・。
えぇ！俺は信じねぇし
「で、神様？ 俺たちはどうすればいいんだよ。」
拓実が聞きました。
「どうしたら帰れるんだよ」
俺。
「夢なら覚めてくれ～！」
健也叫ぶ。
「この世界から人間界に帰るには、『界王神様』に会うしかないな～」
「で、界王神って誰？」
俺の質問～
「界王神様は、『女神』『仏』『神』の頂点に位置する人じゃ」
語りだすじいさん。
「で、どうやった界王神に会えるわけ～」
拓実がギャルっぽく聞く。
「質問はもうなしじゃよ～ 自分で問いていくのじゃよ」
笑い顔。
「さすがに勇者３人じゃおかしい・・・。勇者になる奴～さっさと決めろ～」
はぁ？何言ってるんこのじじい！
「あぁ～！この世界なんかドラクエっぽい～」
拓実ひらめいた～ まぁ考えたらわかるけどな
「あぁ！じゃぁ、じじぃ～ 武道家とか魔法使いとかも決めれるん？」
健也。
「当たり前じゃよ。決められるのは、
１ 勇者
２ 戦士
３ 武道家
４ 魔法使い
５ 僧侶
６ 遊び人
７ 商人
８ 盗賊
９ モンスター使い
１０ 踊り子
１１ 剣士
ぐらいじゃの～ 『賢者』ある特定の人しかなれないなぁ～」
「俺、絶対盗賊な～！勇者はほかの奴やってな～」
小さいころから盗賊をあこがれていた拓実。
「俺・・・。武道家したいかも・・・。勇者は、海がしてな！」
えぇぇ！俺、勇者！
ってか気弱な健也が武道家？！
絶対、健也、武道家無理そう・・・。
「えぇぇ・・・。じゃぁ俺が勇者でええわ！
だけど、現実に帰ったらカニ鍋１人前追加な～」
ってことで決まりました～ 俺、今日から勇者で～す！
勇気１％ 気力０．３％ 見習い勇者で～す
「ホッホ～ じゃぁ、決まったようじゃの～」
「じゃぁ、早速、『アリン』にワープじゃぁ～」
えっ？
アリン？なにそれ？
街の名前？
しかも・・・
「ワープって・・・。えぇぇ！」
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