☆ひとりぐらしの部屋へようこそ☆

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2025年11月22日
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カテゴリ: 最近観た展覧会
友の会の会員期限が今月末なので、駆け込みで金沢21世紀美術館へ行ってまいりました。
(友の会会員のメリットをじゅうぶん活かしきれていないので、継続更新しませんでした)

■概要
アートチームSIDE COREは、これまで東京を活動の舞台としながら、日本各地でもプロジェクトを展開してきました。
そうした実践の背景には、2011年の東日本大震災を契機に実感した 「都市はあらゆる側面で他の地域に依存して成り立っている」という気づきがあります。
彼らはストリートカルチャーを「都市の公共空間における表現」にとどめるのではなく、「道=異なる場所や価値観を媒介するもの」として再定義してきました。
つまり、ストリートカルチャーを、 都市の路上に閉じた表現ではなく、地域と地域をつなぎ、移動や文化の連鎖反応に基づく表現運動として捉え直すことを試みています。 
本展は「道路」や「移動」という視点から、「異なる場所をつなぐ表現」をテーマとしています。
「道や移動」をテーマにした作品展示に加え、展覧会ゾーンに期間限定で開設される無料のスペースなどを通し、美術館という空間に別の「道」を開いていきます。
さらに、ゲストアーティストを招聘し、スケートボードやグラフィティ、音楽イベントといったストリートカルチャーの表現を通して、制度に拠らない生きる術を日常のなかに編み出し、それをグローバルなコミュニティで共有していく表現運動にフォーカスします。 
当館がさまざまな価値観や生き方が交差する場、つまり「生きている場所」となることで、新たな関係を紡ぐ表現の可能性を提案します。

■展覧会の特徴

多様な価値観が交差する道としての展覧会
「Living road, Living space(生きている道、生きるための場所)」というタイトルには、 「異なる目的や背景を持つ人びとが、一つの力や目的に縛られず、それぞれの考えや価値観を交換する営為そのもの」というSIDE COREによるストリートカルチャーの捉え方が反映されています。
本展は、そうした多様な場面で「生きるための場所」を発見/ 再発見するための契機となることを目指しています。

SIDE COREの歩みを当館ならではの展示で紹介
本展では、4つのパートに分けて、SIDE COREのこれまでの歩みを紹介します。
各パートでは、破局に瀕した社会への反応、制度や役割を超えた生存のための空間、地域をつなぐ “道” を通した都市の捉え方の再考、美術館のアップデートをテーマにした作品が展示されます。

壁画、スケートパーク、音楽イベントなど、さまざまな展示・企画を展開
SIDE COREに加えて、森田貴宏、スティーブン・ESPO・パワーズ、細野晃太朗がゲストアーティストとして出展します。
スケートボードやグラフィティ、音楽イベントといったさまざまな表現を展示・企画します。
会期中には、展覧会ゾーンを東西に貫く無料エリアが出現し、美術館が広場のように開かれた場所になります。

都市空間を超えたストリートカルチャーの表現の可能性を提示
「ストリート」について「路上=都市の公共空間」ではなく、「道路=異なる場所同士を繋げるもの」と捉えます。
そして、ストリートカルチャーが地域をまたぎ、移動や文化の連鎖反応を生み出す表現運動となる可能性を提示するロード・アートの展覧会となります。

展覧会を能登訪問のきっかけに
東京を拠点に全国各地でプロジェクトに取り組んできたSIDE COREは、2023 年の奥能登国際芸術祭への出展だけでなく、2024 年の能登半島地震以降、奥能登豪雨にも見舞われた能登半島に、ボランティアやリサーチ活動で何度も足を運びました。
同年には当館アーティスト・イン・レジデンス(AIR) のプログラムにも参加し、芸術・文化に携わる人々と能登を訪れるプログラムを行いました。
本展をきっかけに来館者が実際に能登を訪れる機会となるよう、能登と当館をつなぐビジティングプログラム「Road to Noto」を実施します。

SIDE CORE Living road, Living space /生きている道、生きるための場所


この日のタレルの部屋





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最終更新日  2025年11月26日 12時47分15秒
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