†ri-f ctya†

†ri-f ctya†

PR

キーワードサーチ

▼キーワード検索

プロフィール

琥珀4715

琥珀4715

お気に入りブログ

まだ登録されていません

コメント新着

ちづこ@ Re:みてねぇ(07/02) ウィンク名無しさんの小説、月光風月。 も…
ユッキー♪1804 @ うれすぃ~(^^♪ 泣くな泣くな(^^♪ そんなに喜んでくれて…
ユッキー♪1804 @ 本当??? よっ! 琥珀~、その話うそでしょぉ~!! …
★ナイル★ @ 琥珀・・・よっ きたよそんでもってバイバーイ
ユッキー♪1804 @ 肉食の女の子かー!! おー!! あっかかせていいただきます!! …

フリーページ

2005年06月26日
XML

カテゴリ: カテゴリ未分類
日記をさぼってしまった!!
まぁ今日の出来事は・・・・・。
ナイルと桜吹雪と闇夜でちゃっとをしたよ!!
闇夜はお買い物らしいから落ちちゃったけど
この3人で学校に行こうごっこをしたよ!!
うちはさいだいなひみつを・・・・・・。
闇夜できなくて残念だけど今度やろうと思ってマース!!
それとこれ・・・・つくってみたよ↓
「月光風月」   第一回  ~黒いピグミー~



それは不思議な生き物。

.

______リヴリー。

.

.

.

.

~第一章~ 

.

黒いピグミー

.


そしてまた、新しいリヴリーが生まれた。

「わーいっ!私のリヴリー!どんな子なのかなぁ~っ」

一人の女の子が、嬉しそうに届いた小包を開ける。
するとそこには、選んだピグミーがうずくまっていた。
しかし、そのリヴリーは何故か黒かった。

彼女はそんな疑問を持ちながらもその小さいピグミーに語りかけた。

「よろしくねっ!」
「よ…ろ・・・し・・…く?」
「ッッッ!!?」

その黒いピグミーが振り返る。
女の子はその姿に驚愕した。
そのピグミーの片目は傷だらけ。
もうほとんど開かない半開きの目で…その容姿はあまりにも醜い。

しかし、その黒いピグミーは…笑っていた。
太陽のような笑顔で。
片目だけのつぶらな瞳で、その少女を見つめていた。

「な、何コレ…」
「よろしくー!よろしくー!」

.

.

それ以来その女の子は現れなかった。
ずっと…そのリヴリーを置いて…。

.

その黒いリヴリーの名前は、ノワール。
その容姿から、いつしかそう呼ばれるようになっていた。

ノワールはどこへ行っても軽蔑の目をむけられた。
何もかもその片目から。
ノワールはいつも自分の島で泣いていた。
小さく、すすり泣きのような…。

そんなある日、あるリヴリーを見た。
自分の姿に似た、それでも包帯を巻いていた。
そう、それはピグミークローン。
ピグミークローンは生まれながらも体中包帯だらけ。
それを見たノワールは、自分の身体に包帯を巻き付けた。

もちろん、あの片目を隠して…
ノワールは、その日から『ピグミークローン』として生きるコトにした。

.

.      

.

__そんなある日。
ノワールに初めての体験が訪れた。

「こん…にちわ…」
「よおっ!」

ノワールが話しかけると、元気そうにそう答えたピグミー。
(この姿なら…大丈夫。)
ノワールはびくびくしながらも、その赤いピグミーを見つめた。
でも…そのピグミーの姿は自分の以前の姿と重なってしまう。
その想いをかき消すように次々とそのピグミーは質問を繰り返した。

「お前ピグミークローンだよなっ!」
「…う、うん。」
「へーっ。珍しいもんだなぁ~」

そう言うとそのピグミーはノワールの周りをくるくると回った。
興味しんしんのその視線に、ノワールはカチカチになってしまった。
何しろ他のリヴリーと話したことが無かったのだから。

「お前の名前なんて言うんだっ?」
「ボクは…ノワール。」

名乗ったノワールは俯き、どこか悲しげな表情を浮かべていた。
それは本当の名前ではない。
飼い主が心を込めてつけた…そんな暖かいものではないのだった。

「?…どうしたんだ?」
「…ぁっ…なんでもないよっ!・・君は?」

「ああ、オレはバーミリオン。」

バーミリオンはニコッと笑って見せた。
その笑顔に、ノワールも心が和らいだのを感じた。

「よろしくなっ…!」
「よ・・・・ッッ!!!!!」
「?」

バーミリオンがそう言って、ノワールに手を差し伸べると
急にノワールは頭をかかえて苦しむ。

「ど、どうしたんだよ…?」
「…あ…ああっ!!」

.

_____『よろしく』

それは初対面の者が、これからの未来を祝う言葉。
…嬉しい言葉なのに…
ノワールにはとても厳しいことに聞こえた。

あの日…あのときの記憶が蘇る。
ノワールは、『よろしく』の単語に恐怖を感じていた。

..

「う…ぁ」

.

ノワールは動揺、混乱…そして恐怖の中に居た。
その中で、ノワールはその島をたった。

.

.

.

初めての暖かい視線。
初めての言葉。
初めての笑顔。

ノワールはとても…大切なものをもらった気がした。
でも…そのバーミリオンに何かひどいことをしてしまったように思えた。

初めての……友達に。

.

あの記憶。
そしてこの片目。

それが彼の…ノワールの心をズタズタに傷つける。
深すぎる…傷を。

.

.

      ~第一章完~





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005年06月26日 19時01分41秒
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: