poco a poco~くららんびより

ワーストを語ろう

さ~よ~なら~タ~カ~ラヅカ~

宝塚ファンと言えども、かなり高いお金を払ってチケットを購入し、
スケジュールを開けて大劇場まで足を運んで観にきているんだもん。

その公演がもしもとんでもない愚作だったら…
タカラジェンヌたちが涙ぐましい熱演をしているにもかかわらず、
しょうもない作品だったら…

そりゃあもう、「金返せ~!」とは言わないまでも、
大劇場を後にして、阪急宝塚駅に向かって歩く夕暮れ時の花の道には、
なにげに「さ~よ~なら~」のメロディーが、
むなしく響き渡ってくるような気がする。

震災の打撃を受け、ファミリーランドさえも閉園してしまった今、
宝塚歌劇がこれからも末永く続いて欲しいのは、ファン共通の悲願。

だからこそ、演出家の自己満足なだけの作品は許せない!
チケット代に見合う公演を見せてくれ!

という願いをこめて、あえてひそかに(←かなり気弱)つぶやこう。
このHPこそが私自身の自己満足に終わっている事は、あえて棚に上げて…

ワースト作品を愚痴っちゃうぞ~!!(ちっちゃ~)

●「虹のナターシャ」雪組 植田紳爾 作・演出

私は林真理子の原作を読んでいないけれど、1度観て、
「な…何これ?」と思った。
とにかく全てが中途半端。話の筋がくだらないし、
ドラマとしても面白くないし、
幕が下りて
「え?これで終わり?ここで終わる話なの?」
という欲求不満が残るという…
まさか、次のショーの代わりに続きを見せられるのでは!?
2幕ものだったのか!?また「虹ナタ」観なけりゃあかんのか!
と思わず、プログラムを確認してしまった…

これをS席で観てしまった私…ううう。
是非、吉本芸人「ちゃらんぽらん」に出てきていただいて
「ちゅ~とはんぱやな~!!」をやっていただきたかった。
(今思えばの話)

今、林真理子が、某週刊誌に、
タカラジェンヌを主要キャストにした小説を連載していて、
それが、読んでいて決していい気持ちのしない内容なのだけれど、
もしかして、「大事な作品をこんなくだらん劇にされてもた」っていう
恨みが骨髄なんじゃ、と余計なことを考えてしまった(笑)


●「エールの残照」 月組 谷正純 作・演出

うーん、うーーーん。どうなんでしょう。
天海祐希さんはすごく輝いて美しかったし…麻乃さんも大熱演だし…
でも、でも…

このお話、出てくる人がとにかく皆、いい人。
皆、歯が浮くようなことを笑顔で滔々と話している。
車椅子に乗ったシャムロック(天海)の「隠し弟」
(誰だっけ?大鷹つばさだっけ?)
は「年齢の分からない」役で…
そういう人たちが登場して、だからどうよ?というような退屈なストーリー。
最後に、久世星佳が自爆しに行くのを、「行くなー!!」とか怒鳴りつつも、
1歩も前に出ず、結局止めなかったシャムロック…
んでもって最後はユリちゃんが、
麻乃さんをお姫様抱っこして、銀橋で渡って終わり(だったかな?)

何だかなあ。ユリちゃんファンにはたまらん作品だったかも知れんけど、
一般客の私には、すんごく退屈な内容だったよ。
これも1階のS席で観たなあ。
普通、どんな作品でも前の方で観ると、それなりに興奮するし感動すると思う。
なのに…
はっきり言っちゃお。「つまらんかった!」


●バウホール公演「風に吹かれて」 雪組 確か横澤先生 作・演出

私はバウホール公演をあまり観に行った事がないのだけれど、
ホールが小さくて舞台が近く感じるのと、
下級生にも役があるので、皆生き生き頑張っているのとで、
その雰囲気も合わせて、結構好き。

でも、この作品は…。
大好きな香寿たつきさん主演で、すごい楽しみにしていたし、熱演されていた。
相手役の貴咲美里も歌が上手で可愛かった。
でも、タータンが「怪我かなんかが原因で踊れなくなった元ダンサー」
という役というのに、観る前からちょっと不安があった。
タータンは雪組に組替えになってからは、着物を着て立ち回りをしたり、
朗々と歌い上げたりしているイメージが強くなってしまったけれど、
元々花組ではめっちゃダンサー。
タータンのきびきびした恰好いいダンスが好きだったから、
「まさか踊らないの…?」と友人と顔を見合わせた。

ストーリー自体はまあ、こんなものかなあと思う。
でも、とにかく主題歌が…いや、主題歌はいいのだ。
確か♪ナントカの~風にふっかれて~♪とかいうような歌なのだけれど、
これがしつこい!
2幕の間、いったい何度流された事だろう!
「しつこいな。」と気付いてから数え始めても、10回は流れたような気がする(笑)
挿入歌も主題歌ってどうなの。

そして、タータンはほんまに全然踊らないのだ。
踊らないまま2幕が過ぎてしまった…
そして、ラスト近くでジプシーかなんかのリーダーの飛鳥裕さんが
「俺の踊りを見ろ!」とか言って、変なダンスを踊り出す辺りから、
私と友人は笑が止まらなくなってしまった。
いや、飛鳥さんの踊りが変なんじゃなくて、
そのダンスの振り付けが変だったのだ。と言っておく。
タータンが主演なのに、タータンのダンスを見せずに、
飛鳥裕さんのダンスを見せてどうすんねん!



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