折々に思う

折々に思う

2017.12.17
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カテゴリ: 日誌
手元に「一日一文」集がある。
初めて「一日一文」を欠いた教え子の中には、
当初に書いたのは3行。
それが、
自分の想いをドンドン書くようになった。
今では懐かしい彼らの心の軌跡を大事に保管し、
読むことが出来る。
内観療法というのがあるが、
書くことで自分を見つめ直していく。


Y君(中2)の心の裡である。

        「 出席簿 」

俺は学校へ行ってない。
俺は先生が大嫌いだ。
ある先生を除いて。
俺は中学に入学して、
クラブを何にするか悩んでいた・・・。
バレーボールを習っていたのでバレー部に入ろうとしていた。
でも、
ラクビー部の先輩にすすめられてラクビー部には行った。
ドキドキしながらミーティングに行った。

「おい、はよ座れ!」と言われてカンジワルと思って座った。
先生が話し始めた。
「お前らよう聞けよ。ラクビーはな、死がつきもんや!!
死にたくなかったら今の内やからな」と言った。
あの時は本当に腹が立ったが、

夏のある日に先生に呼び出された。
「何ですか?」
「お前3年生の試合に出てみろ。多分大丈夫やろ」と言われ、3年生の試合に出ることになった。
でも、
その試合は俺のせいで負けた。
俺が落込んでいると、
「お前ようがんばったわ」と先生が言ってくれた。
俺はほめられたことがうれしくて、
もっとがんばろうと思って合宿も精一杯がんばった。
が、
不登校になってからは、
毎朝家に先生が「一緒に学校に行かんか?」と言いに来た。
やがて来なくなったが、
友達から聞いた話では、
「社会」の時間にいつも出席簿の俺の名前を読んでいると。
まだ来ると信じているのだろう・・・・・・・・・・。
俺はその先生のために学校に戻ろうと思う。
できれば・・・・。
                   Y.H     
                    (原文のまま)

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最終更新日  2017.12.17 03:12:23
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