おめでとう

バブちゃん達の誕生コスモス
コスモス



ままは、何も知らなかったので、
本屋さんで、たくさん『出産について』を片っ端から読んで、
パソコンでも、何度も何度も、
おさらいをしました。
とても、ドキドキだったけど、
とても楽しみでした。

双子のおねいちゃん達も、みんなのベット作り手伝ってくれたんだよ
大きなダンボールをおじさんに探してもらって、
ほんの通りに「えっさえっさ」と、つくったよ。


そう、あの晩は、とっても寒かった。雪降る季節だったよね。

ヒーターもつけれないほど、
家の中は、すごく緊張していました。
コスモス

あずきママが、皆を産む前
食事を1日だけとりませんでした。


ままも、それを確認して、
「いよいよ、皆がうまれてくれるんだなっ」
って、あずきままと一緒にみんなのままになる事の重みを実感していました。

いよいよなんだ。。。

いよいよなんだ。。。って。。。

まま、そわそわして1日中、同じと所をうろうろ・・・・うろうろ・・・
してたね。

おなかの中で、笑ってた?


もう、夜遅くだんだん、あずきままもおなかが辛そうで、
一生懸命、呼吸をしてた。
みんなを無事に生むためにあずきままね、
一生懸命、痛みにたえてたよ。
あずきまま頑張ってた。

ままも、ずっとあずきままの背中やおなかやお顔をさすっていました。

あずきママは、
「まま、私の手をにぎってて。。。お願い傍にいてね。ごめんね。寒いのに。。」
あずきママは、ままに向かってそういったんだよ。

「分かってる。あずきから離れないから。大丈夫。ママがついてるって。
がんばれ。。がんばれ。。。あずき。。」
ままは涙が止まりませんでした。

あずきママに負担かけれないから、まま、ずっとあずきの手を握って座っていました。
寒さと足がしびれるこの痛みよりも、
ずっとずっとあずきの方が頑張ってました。



そして、0時をまわった頃。
ままは、リビングにある本をもう一度おさらいしていた一瞬の間に
まま、転寝してしまった。。。。
ほんの2、3分・・・

するとね、
「ぺろぺろっ。。。。まま・・起きて・・」
って、あずきママが、玄関のペットからままをおこしにきたの。

そして、
「あ・・あずき。。ごめんっ転寝してしまってた・・」
って、チョッと寝ぼけてると、
「まま、ここじゃだめなの。。ベットまできて。もうチョッとで生まれそうなの。」

って、こちらを見ながら、私のところと、ベットの近くを、行ったり来たりしました。


「!!ごめんねあずき!!!」

やっと我にかえって飛んであずきの向かう方へあずきの背中をさすりながら行きました。

(あずきのことちょっとでも不安にさせてしまって、、ごめんね・・ごめんね・・)まま、ずっ。。とぽろぽろ。。。。泣いていました。

「がんばれ!あずき、がんばれ!」  コスモス

ふるえる声も、しぃーんとした玄関の天井までかすかに響きました。


そして、あずきママはだんだん、落ち着きを見せながら、同じ場所をくるくる。。
ベットをガシガシ・・そしてじっと何かを考えていたよ。

ままは、あずきのおててをはなし、(あずき、頼んだよっ)って、そっと・・階段へ隠れました。
コスモス

そして、2003’1・19
一人一人。。。
かわいいあなた達が、この世に誕生しました。

まま、産声を聞き、記録帳と携帯の時計を見ながら
涙が止まりませんでした。

「よかったっ  がんばれっ  がんばれっ」。。。



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