お願いっ生きて！！
みんな、頑張って。。。
あずきママは、がんばってがんばってあなた達一人一人の胎盤をおくちで破って、
呼吸できるようにきれいになめ上げてくれました。
しかし、もう、あずきまま。。体力がなかったのだと思う。。。
でも、他のお兄ちゃんおねいちゃんも
「ママーママー」って、次から次に泣いてたからね、
あずきママも、出産と同時に、子育てが始まったの。
一生懸命、あっちの子、こっちの子、
それはそれは、てんてこ舞いだったのよ。
ままも、順番に体重はかったり、体拭いてあげたり、
汚れるたびにシーツ変えたり、
ママもドキドキでてんてこ舞いだったよ。
その横で、６匹の赤ちゃん達。そうあなた達が、
元気なかわぃい声でないてたよ！
あずきまま、また、産む体勢に入った。
「がんばれ！あずき！」
あずきまま、おっぱいを飲みに来るあなた達のこととても気にしながら、まだおなかにいる兄弟のために頑張ったよ！
「う！うまれた！あずき！！」
ちょっと間をおいて続けて、一匹、また一匹と、誕生しました。
でも・・・最後に誕生した２匹の赤ちゃんの、
産声が。。。
なかったの・・・・・・・・。
まま、すごく焦りました。。。。
疲れきったあずきママには、何もいえなかった。
あずきまま、へとへとで、胎盤を破れなかったの。。。。
ままね、念のために本で読んでおいたやり方で、
がくがく振るえる手で、あなた達の、胎盤を破き小さな小さな体を、
タオルに包み・・・
どうしようもないほど振るえて、力入らない腕に思いをこめ、
腕をふりあなた達の喉に詰まったものを出しました。
「おねがい。。。！！生きて！！！おねがい！！」
まま、頭の中真っ白でした。。。
とまらない涙がじゃまをして、
腕になかなか力が入りませんでした。。。。
お口から空気入れたり。。うまく入らなかったけど、
やれること、思いついたことやりました。。
（あずき。。。どうしよう・・・・・どうしよう・・・・）
小さな動かないあなた達の体が、
ままには信じられず、
絶対、絶対、ないてくれる！
そう、信じていました。。。。
そして。。
思いも届き、
２匹とも小さなかすれた声で順番にないてくれました。
良かった。。。。ほんとうに良かった。。。涙が止まりませんでした。。。
まま、その場に。。座り込みそうでした。。
もう一度ヘソのうがきちんと処理されてるか確認したら、
やっぱりドタバタな一瞬だったので、
たこ糸で結んだ処理が、うまくいかなかったのか、少し血がにじんでた。
あかちんきも、清潔なはさみも、ガーゼも全て直ぐにつかめるように用意してたから、助かりました。
何とか無事に処理する事出来た。
ふと見ると底には、
あずきママと
８匹のかわいらしい赤ちゃんたちが、
私の傍にいました。。。。。
この手に抱いた小さな柔らかい体の小さな命
私は、素晴らしい命を知ることが出来ました。
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