大事なことは、ささやかな変化のサインを見落とさないこと。それから、そのサインが吉か凶かを見極め、今反応するのがいいか、しばらく待って確認するのがいいかをみて。

 お母さんとも、娘さんともその距離感が空気のようで、いいですね。

(2006.06.10 00:02:46)

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2006.06.09
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「余ったご飯どうするの?」。出がけにジャーの中を覗き込みながら娘が聞く。「お昼にでも誰かが食べるんじゃない?」と適当に答えたら、炊きすぎだの、無駄が多いだの。頭にきて別に処分してと頼んだ覚えはない、いちいちうるさいこというなッ、と怒ったらおとなしくなり、しばらくして、メソメソ泣いている。何?「ごめんなさい…」。この頃やけにイライラするのだそうな。とくに食事まわりのことになると。学校でも急にイラッとする。誰かに当たりたくなる。キツイ言葉を投げたくなる。そんな自分がイヤなんだと…。

大学に入ってから、ご多聞にもれずダイエットにいそしみ、初めのうちは夕飯抜きだの、炭水化物抜きだの、世間の情報に振り回されてヤミクモやってまったく成果なく、シフトチェンジ。ごくごく健康的な方法で、そこそこ母親の意見も聞いて、ぶじ10キロ減に成功。ちゃんと食べてるし、運動もして、栄養的にも偏らず、特別負荷のかかるものでもないので、「よかったね」で済ましていた。ところが、本人は、けっこう苦しかったんだね。

いや、ダイエットそのものが苦しいわけじゃない。やせて、鎖骨が見えて、ウエストが人並みになってくると、これをキープしなくちゃならない。「やせたね」とか「キレイになった」とか、びっくりされたり、ホメられたりすると、最初のうちはもちろん快感だけど、それが次第に苦痛になる。元来が食いしん坊だから、食欲を抑えるのに、どうしても否定的なブレーキがかかる。ちょっと多めに食べれば「あー、食べちゃった」と後悔するし、料理を前にすると、「おいしそう」と思った直後に「食べたら太るかな」と考える。

そのたびに、「このくらいでは太らない」とか「食べたいときが食べどき」だとか、こっちもできるだけフォローしてたんだけど、どうやらそんな気休め届いていなかったらしい。食べて後悔、食べなくても後悔のジレンマがつづいて、かなりキツイところまで追い込まれていた。外食するにも、子どもの頃から叩き込まれた「出されたものは残すな」の教えが頭から離れない。でも食べたら太る、でも食べられない…てな具合。まあ、自分でそれに気づいて、いまの段階でQを出してくれたからよかった。

とりあえず、今日駅に着いたら売店でチョコレートか何かを買うこと。小腹が空いたときはもちろん、イラッときたら、すぐに一粒口にする。甘いものは即効性がある。直接脳に働くから、太る心配なぞない。食べた分を数えれば「今日のイライラ」の目安にもなる。ついでにイラつき相手の友達にもあげればいい。外食のご飯は注文のとき「少なめにしてください」と頼む。食べられなくてクヨクヨする必要はない。正規の値段を払って、しかも量を減らすんだから、かえって店が喜ぶ。堂々と頼めばいい。そして、食べたら絶対に後悔しない。周囲のオバちゃんたちを見てみ。今日食べて、ダイエットは明日からって、今日も明日も体重キープだ。「あー、おいしかった、食べちゃった。そうだ、明日食べなきゃいいんだ」。忘れてまた明日食べればいい。食べたことを後悔するのが一番よくない。だから便秘になる。「食べちゃって悪かったかな」って、腸も動かなくなる。食べたものも「申し訳ない」と、消化されるのもはばかって、ずっととどまり、ウンコにもなれやしない…。

そんな話をしているうちに、笑い泣きしながら少し気持ちが落ち着いて、最後は晴れ晴れした顔で出かけていった。しかし、まさか自分の娘が、ほかならぬ食べ物のことでこんなブラックホールに落ち込むとは思ってもみなかった。早いうちに拾い上げたからよかったものの、いまの世の中、何が起こるかわからない。北海道の友達の娘も、医学部に合格して上京したんだけど、慣れない一人暮らしと学校生活で食事がとれなくなり、母親が行き来して対策を講じている。本当に親はいつまでも油断できない。

第一、周囲の同年齢の子どもたちの食生活が乱れに乱れている。昼休み、娘が自作のサンドイッチを食べる横で、クラスメートはスナック菓子をほおばる。それがどれほどヤバイことかも気づかない。軌道修正してくれる大人もいない。間違った情報とジャンクフードの狭間で、どんどん不健康になっていく。のびのびとまともな食生活をしていた人間まで巻き込んで。





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Last updated  2006.06.09 18:06:31
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