ろぼとミーコの飼い方講座

ろぼとミーコの飼い方講座
ハムスターを飼う前に
ハムスターは暑さにも寒さにも弱い生き物です。砂漠出身の彼らは一見暑さに強そうに見えますが、そんなことはありません。彼らの巣穴は地中奥深くで快適に温度調節されています。夜行性なので直射日光にあたることもありません。カラッとした夜の砂漠が彼らの本来の活動の場であることを忘れてはいけません。
ハムスターのケージ(かご)を置く場所があるか、いま一度確認しましょう。
ケージを置く場所は次に挙げる条件に当てはまる場所が良いです。

・騒がしくない
・風が吹きつけない
・直射日光が当たらない
・湿度が高くない
・天敵になる動物が居ない(猫など)
・掃除しやすい


それともう一つ、ハムスターが夜中にまわす回し車の回転音は大丈夫ですか?
最近は回し車も非常に静かな製品が販売されていますが気になる人は気になるのでそういった音が出ても大丈夫な場所にケージを置きましょう。

飼う前の注意点として迎える側の問題というのもあります。
こちらにも留意してください。

・動物の毛等でアレルギー症状の出る人がいませんか
・家族の同意は得られていますか
・毎日世話ができますか
・家を留守にする時の対応はどうしますか
・消耗品等の維持管理費や医療費を考慮していますか
・賃貸アパートなどでペットの制限はありませんか


ハムスターは夜行性です。昼間寝ていて夕方から夜に起きて行動します。昼間学校から帰ってきても遊べないということを忘れないでください。
また、ハムスターは臆病でストレスに弱い動物です。寝ているところを起こしたり、構いすぎに注意しましょう。
簡単に書きましたが以上のことに留意して家族全員で新しい仲間を迎えましょう♪


 これより下にはハムスターを飼う上で必要な事等が簡単にまとめてあります。
飼育書、いろいろなハムスターのサイト様や経験を元に一般論や基本的なセオリーは網羅しているつもりですが、いま一度確認をお願いいたします。 
飼うために必要なもの
必要度 大 ま か な 種 類
ケージ
ワイヤー型、水槽型等
キャリー
ワイヤー型、水槽(バスタブ?)型、ケージと一体型等
エサ皿
陶器製、樹脂製等
給水ボトル
ボールチップ型、ガラス管型等で床置きとケージに差し込むタイプ、吸盤で水槽に付けるタイプ
回し車
オープン型とクローズ?(ドーナツ車輪のように乗込む側にカバーがあるもの)型等で床置きとケージに固定するタイプ
巣 材
綿や柔らかい床材(ポプラ材)等
床 材
木質系、牧草系等
巣 箱
木製、陶器製、樹脂製、紙製等で床があるタイプとないタイプ
トイレ
樹脂製でバスタブ型か床面が広いタイプ
トイレ砂
砂系、紙質系、木質系、シリカゲル系、ゼオライト系等
温度計
スタンド型、マグネット型、壁掛け型等で温度計単独のものと湿度計が付いているもの
湿度計
スタンド型、マグネット型、壁掛け型等で湿度計単独のものと温度計が付いているもの
体重計
デジタル式で1g単位で計れる秤
注): はほぼ必要なもの: はあったほうが良いが使わないかも知れないもの
表現力が貧困なもので大まかな種類の類型は適切とは言えないかも知れません。
想像力でカバーしてください。 
ハムスターがおうちにきたら
 馴れてくるまでそっとしておきましょう
設置した回し車などで遊ぶ時間が増えてきたら慣れてきたといえるでしょう。
慣れるまでの時間は一般的に一週間から十日程度といわれています。
それまではエサの交換や掃除などの世話に徹したほうが良いようです。
ハムスターの毎日の世話
項 目 どんな事をするの?
エサやり 前の日の残ったエサを捨てて新しいエサをあげます。エサ皿が汚れていたりしたら水で洗い水気をふき取り新しいエサを入れてあげましょう。
飲み水の交換 水も毎日交換してあげましょう。中が汚れていたらブラシなどで水洗しましょう。
水を入れすぎると出にくくなる場合があります。また、飲み口のチューブの中に空気が入っていると水が出ませんので空気も抜きましょう。
トイレ掃除 自分のニオイを残すため少し砂を残して交換しましょう。固まる砂タイプですと固まった部分だけ取り除いても構わないと思います。
巣材や床材の掃除 オシッコなどで汚れている部分を取り除いて新しい巣材や床材を入れてあげましょう。
 ハムスターに触れるときは触れる前に必ず手を洗いましょう。触れた後も忘れずに手を洗いましょう。(相互に感染するのを防ぐため)
 また、ブラシ等は給水ボトルの中より雑菌が多いことがありますのでエタノールで消毒する等して使用することをお勧めします。その時はボトルの中にブラシに使った消毒剤が入らないようにブラシをよく水洗して使いましょう。
ハムスターの健康チェック
項 目
どんな事をするの?
体重測定
紙コップなどにハムスターを入れ体重を記録します。毎日、できないのであれば一週間に一度位測定をしておくと体調の変化に気付きやすいです。
見た目
全体 骨折や怪我、動作等を見ます
まぶたがちゃんと開いているか、目ヤニ等が出ていないか、目が腫れぼったくなっていないか等を見ます。
毛艶 寝起きではなく妙に毛がボサボサしていないか、毛が薄くなっている部分は無いか等を見ます。
お尻 下痢をしていないか等を見ます。
ケージ内
食べ残し 偏食ではなく、全体的に食事の量が極端に減っていないかを見ます。また、固いものを残している場合はアゴや歯に問題がある場合や加齢で固いものが食べられなくなっている可能性があるので注意が必要です。
出血 怪我や病気で出血をしていれば巣材や床材等に血が着きます。そういった痕跡が無いかを見ましょう。
血尿 トイレ等オシッコをする場所で茶色がかった跡がある場合血尿が疑われます。エサを変えていないのにそのような痕跡が見つかった場合注意が必要です。
排泄物 軟便や下痢をしていないかを見ましょう。
転ばぬ先の健康診断
 ハムスターがおうちにやって来て馴れてきたら健康診断をお勧めします。
ペットショップの管理が悪くて病気や感染症にかかっている場合もありますし、生後何ヶ月か経たないと発症しない病気もあります(アレルギーとか)。そういった意味での健康診断と病気になってしまった時に見てもらえる病院を探しておくという意味合いがあります。全ての動物病院でハムスターを診てくれるわけではありません。行く前に電話での確認をお勧めします。確認の際にハムスターの種類も伝えておいたほうが良いと思います。ゴールデンは診れるけどジャンガリアンは診れないといったケースも想定できますので無駄足を踏まないように確認をお勧めします。
 健康診断の際に獣医さんにケージも見たかったと言われたことがあるので持っていけるならケージも持っていくことをお勧めします。ハムスターはキャリーにケージは別に持っていった方が良いです。また、運搬の際には振動などで水がこぼれたりエサ皿がひっくり返ったりしないように注意しましょう。
ハムスターが病気になったら
 ハムスターが病気になったら(体調を崩しているようであれば)症状を獣医さんに判るようにまとめて動物病院に行きましょう。前もってかかりつけの動物病院を探しておくことをお勧めします。
 また、運ぶ時はキャリーに入れた方が良いです。症状によってはケージもみてもらった方が良い場合もあるので、できれば一緒に持って行きましょう。その時振動などで水が漏れたりしないように注意が必要です。
あげてはいけないもの
 人間用のクッキー等を与えないようにしましょう。虫歯になったり糖分取りすぎになります。
コーヒー、紅茶、緑茶などカフェインの入っているもの、渋みがある飲み物もあげてはいけません。
牛乳もダメです。私たちが普段飲んでいる牛乳は乳糖(ラクトース)が含まれていますが、ハムスターはこれを分解する酵素をもっていないので下痢をしてしまいます。小動物用ミルクかノンラクトの牛乳を与えましょう。
チョコレートやココアもハムスターには神経毒になるのであげてはいけません。
穀類やナッツ類でもカビてるものはいけません。
どんぐりも灰汁があるのでダメです。
果物ではアボガドや生パイナップルもあげないほうが良いでしょう。
その他塩分の高いもの、香辛料の入ったもの、刺激物などは避けましょう。
 また、ケージの外でお散歩させる方は観葉植物やその種子、食事の食べこぼし等に注意が必要です。
 ハムスター用のエサ以外をあげるときは食事やおやつとして販売されている製品や最新の飼育書を参考にしてあげましょう。
爪切り
 基本的に不要ですが伸びすぎてしまうと巣材などに引っ掛けたりして怪我をすることもあるので注意が必要です。ハムスターの爪を切るときは爪の中の血管まで切らないように注意しましょう。獣医さんに任せたほうが安全です。
入浴
 砂浴び以外は不要です。
怪我や病気で患部をどうしても洗いたい時はその部分だけに止めすぐに乾かしましょう。
濡れることを嫌がるのでストレスの元です。


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