初めて日本を訪れたときに比べて、心境の変化などはありますか？

「そうですね、心境の変化というよりは、これまで以上にいい演技、いい曲で、僕という人間を皆様にお見せしなくては、

と思っています。ある意味それは、肩の荷が重いことでもありますが。とはいえ、こうして自分を応援してくださる方が

増えているのは大変嬉しいですし、気分がいいことは確かです（笑）」

先日も、鹿児島でのイベント「韓流ウィークin鹿児島」に参加された際、たくさんの人が集まったという記事を見ました。

「うわー！（１万人を超えるファンで埋めつくされた会場の写真を見て、しばし無言）もしかしたら僕は、

すごく愛されているのかな、と思ってしまいますね（笑）。どこへ行ってもたくさんの人が歓迎してくださることには、

ありがたさを感じる反面、びっくりもしています。自分としては、“まだこんなに僕を応援してくれる人はいないはずなんだ

けどな？”という感じなので。このイベントにしても、あらかじめ予想していた人数をはるかに超える人たちが集まってく

れましたし。本当に嬉しかったです」　

初めて作詞にも挑戦したニュー・アルバム

昨年12月15日にセカンドアルバム『Fiction』が発売になりました。この中で、初めて作詞を担当されたとか。

「はい。『永遠に君を愛して』という曲です」

悲しい歌詞ですが、どんな気持ちを込めて書いたのでしょう。

「これはまず、先に曲をいただいたんですね。で、その曲が非常に寂しいというか悲しい感じがしたので、それに合わせて

言葉を選んで書きました。今回初めて作詞をしてみて、やっぱり簡単なことではないと痛感したものの、もともとやってみ

たかったことなので、出来には満足しています。今後はもっと音楽を勉強して、作曲にも挑戦するなど、自分の領域を

どんどん広げていきたいです」

アルバムは、全体的に切ない歌詞・メロディのものが多いように感じます。そういう曲調がお好きなんですか？

「そうですね。喜劇より悲劇、メジャーよりマイナー、明るいより暗いといった風に、どちらかといえばアンダーなものが

好きです。人にはそれぞれ好みがあるでしょうが、僕自身は暗くて抽象的なものに惹かれるんです。今まで自分が

演じてきた役や歌ってきた曲を振り返ってみても、そういった流れを汲んだものが多いと思います」

シングルカットされた『カジマセヨ』のミュージック・ビデオも、悲劇的なストーリー展開ですよね。

「ですね（笑）。あれも曲のコンセプトに合わせてシナリオが書かれたもので、全体として１つの作品になっているんです」

ご自信がアイデアを出されることは？

「ないですね。たとえばテレビドラマであれば、僕のこれまでの経験を含め、監督に“こうしませんか？”といった提案も

できるのですが、このミュージック・ビデオは、15分という短い時間に擬宿された作品ですから、僕自身そういう仕事を

あまりしたことがないので、全面的に監督にお任せしました」　 共演は、日本で放映中のドラマ『天国の階段』に出演中のキム・テヒさん。 とても美しい田舎の風景が映っていますが？ 「江原道（カンウォンド）という地方で撮影しました。３日間ほとんど眠らず、というハードなロケでした（笑）」


BR> アシアナ航空パンフレット記事