放浪の達人ブログ

モーニング

    【モーニング】

モーニングというと喫茶店のモーニング・サービスを連想するが、
東海地方の喫茶店は朝方にドリンク類を注文する客に対しモーニングサービスを行っている。
トースト、ゆで卵、ミニサラダ、フルーツ等がおまけとして提供されるのだが、
名古屋を中心とする中京圏では量やサービスが他地域と桁違いなことで知られている。
モーニングサービスと言いつつ朝から夕方まで提供する「フルタイムモーニング」を行う喫茶店など、
本来のモーニングサービスの範疇では捉らえきれないサービスを行う店もある。
このような多様性やサービス競争は日本国内でも他の地域ではあまり見られないスタイルであり、
他県から来た人が東海地方の喫茶店に入ったらきっと驚くだろう。

しょっぱなから話が逸れた。今月号はモーニングはモーニングでも正装のモーニングの話である。
1月中旬に俺の娘が結婚することとなり、モーニングを着るかどうかの話になったのだ。
そこでふと思ったのだが、なんであの正装はモーニングと呼ばれるのだろうと思って調べてみた。
正式名称は「モーニングコート」と呼ぶらしいのだが、貴族が朝の日課である乗馬の後
そのまま宮廷に上がれるようにとのことから礼服化されたらしいのである。
ということはアレは乗馬服みたいなもんか。
で、もちろん俺がモーニングを着るなんてことは仮装すると同等の滑稽さになるので
着用することは固く断って普通の礼服を着ることとなった。

以前、何度か正装パーティーに参加したことがある。
しかし招待状に男性はタキシード、女性はドレスでお越し下さい、と明記してあるにも関わらず、
俺はスーツやタキシードを着て出席したことは1度もない。
20歳の頃はインドなどにハマっておりド派手なサイケデリック・ファッションをしていたのだが
「まあ、たつじん(俺の昔からのあだ名)は例外で」とパーティーに出席していたり、
店を始めた当初の30歳ぐらいの時、ホテルのフロアで社長や企業家ばかり300人が集まる
ホンマもんのパーティーにもアフリカの正装である白いワンピースのような服で出席した。

ということで娘の結婚式はどんな正装をしようか思案中である。
バリ島の儀式用正装は持ってるがアレ着て参列したら「ふざけてる」と言われそうだし。
いっそ上下とも白色のタキシードを着て白い靴を履き胸ポケットには赤い花を挿し、
「さて新郎は誰だ」的な正装で出席するのも楽しそうだなあと思っている。


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