*** 涼と朱右とワンな生活 ***

++ 涼が来た日 ++


      ++ 涼が来た日 ++




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 涼の実家は飲み屋街の電気屋さん件駐車場だったの。
涼を見に行った帰り際に飼い主のおじさんが
「AM2時までやってるから」と言った、その言葉を覚えていた私は、
お言葉に甘えて夜な夜な涼を譲り受けに向かったのだ。
その為、涼は夢の中にいて、何が起こったのかよく解らぬうちに
親元から連れ去られたのだと思う。

 とりあえず、帰り際にコンビニでダンボール箱を貰い、
その中で涼を寝かしつける事にした。
が、案の定、夜鳴きした;
手を入れると寂しくてしきりと甘えてくる。
そして手を引っ込めるとまた泣き出す;
しばらくはその繰り返しだったのだけれども、
寂しがって泣きつづける涼の事が気になり、一緒にベットで寝る事にした。

 初めは犬と一緒に寝るなんて、生まれて初めてのことだったからね、
ちゃんと大人しく寝てくれるかが不安だったんだけどね、
涼を抱っこして寝てあげたら1人じゃないって事に安心したのか、
そのまま寝てしまい、無事に朝を迎える事が出来たのでした。
それから、涼はベットでずーっと一緒に寝ているのね。ぷぷ。

※涼が寂しがってあんなにも夜鳴きしていたのに、
 彼はまったく!気が付かなかったそうです。
 グーグー寝ていただなんて、びっくりだわ!







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