りゅうちゃんミストラル

りゅうちゃんミストラル

2005.06.02
XML
テーマ: お勧めの本(7261)
カテゴリ: 読書
「十八の夏」
私が実際読んだのも去年(一昨年?)あたりではなかったかと思う。

この作品は2003年(作品は2002年)の国内第6位になっている。
話題になった「半落ち」(横山秀夫)は、当然1位だったが、
3位の「奇遇」(山口雅也)よりも私は高い評価を与えたい。
連城三紀彦の「人間動物園」(7位)に比べたら、はるかに優れた小説だ。

「十八の夏」がミステリーか否かはこの際問題がない。
重要なのは面白いかどうかでカテゴリーなどどうでもいいことだ。
もし、「十八の夏」を宮部みゆきが書いていたら、もっと本格ミステリーになっていたかもしれない。
しかしそれでは光原百合の世界が損なわれてしまう。

では宮本輝だったら?
面白い小説になったかもしれないが、「爽やかさ」に欠けたのではないか?
私の頭の中でそんな想像が膨らんでいく。

敢えて内容は細かく書かないのでとにかく一度読んでみて欲しい。
テーマは「花と青春」だ。
短編小説集なので、多くの人にとって簡単に読めるはず。
言葉の力と彼女独特の爽やかな世界がそこにはある。
「兄貴の純情」のキャラクターが素晴らしい(笑い)。

読んでみて気に入ったら彼女のもうひとつの作品である、
「時計を忘れて森へいこう」 を読むのもいい。
(登場人物の護は実に強い人間だ!)
人によっては「こんな世界があるか!」と言われそうだが、
厳しい現代にこそ、彼女のような存在が必要なのではないかと私は考える。

光原百合こそ、私が大きな期待を寄せる作家の一人だ!


参考になったページ

光原百合「十八の夏」(孤立無援)





バナーをクリック!小学生行方不明事件に情報をお願いします。


ブルーリボン運動
拉致問題の解決を願うブルーリボン運動です。


***現在掲示板と日記コメントは閉鎖しています。悪しからず。
意見があればメッセージでどうぞ。
今のところメッセージは全て読んでいます。
トラックバックも受け付けています。ただし殺人を正当化しない人に限ります。削除もあります。








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2005.06.02 13:28:49


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

プロフィール

りゅうちゃんミストラル

りゅうちゃんミストラル

バックナンバー

2024.06
2024.05
2024.04
2024.03
2024.02
2024.01
2023.12
2023.11
2023.10
2023.09

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー


© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: