りゅうちゃんミストラル

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2009.01.10
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カテゴリ: 社会問題

どうして自殺と殺人はいけないのか?

白い花

先日自殺した永田寿康元衆議院議員。
彼については以下の記事で書いた。
永田元議員、自殺

また、自殺については重松清の「舞姫通信」に関連して、この記事にした。

自殺と「舞姫通信」(重松清)

「舞姫通信」に出てくる城真吾という若者がいた。
彼は、過去に恋人と心中事件を起こしていた。
だが女性だけが亡くなり、城真吾は生き残った。

彼はテレビ番組に出演してこう言う。

自殺はなぜいけないか?

前に、筑紫哲也の出ていた番組でも、以下のような疑問が寄せられた。
97年のことだ。

「どうして人を殺してはいけないか?」

なぜ人を殺してはいけないのか―道徳と倫理の根底

◎なぜ人を殺してはいけないのか

人を殺してはいけないか?

筑紫は、この疑問に明確な答えが出せなかったことを気にしていたらしい。

私の記憶によれば、筑紫は人を殺すのが許されているのは死刑の時だけと説明していた。

「バカの壁」で知られる東大解剖学教室の養老孟司。
「死の壁」の中で、人が人を作れないことを理由にしていた。

我々は、人を殺せる。
しかしいったん殺した人を作ることができない。
だからこそ、人を殺してはいけない。
養老の主張は私の解釈とは違うのかもしれない。
しかし私は「死の壁」を読んでそう解釈した。
ならば、自殺は「自分を殺す」ことなので、殺人同様にいけないこととなる。

その後、私はこの疑問について考えてみた。
確かに養老の主張は一理ある。
少なくとも「死の壁」を読んだ当時は私もこの考えに納得した。

しかしだ。
養老の主張が正しいと仮定すれば。
将来人が人を作り出せるなら、殺人と自殺は肯定されるのか?
それっておかしくはないか?
科学の発展が殺人と自殺を認める働きをする。
科学とはそういったものなのか?
殺人を否定するには別の理由が必要なのではないか?

もうひとつは死刑の問題がある。
複雑で作りようがない人なら、死刑がどうしてこの世に存在しているのか?
現に、日本を始めいくつかの国では死刑を認めている。
国が殺人を認める例外としての死刑を。
もし養老の説が正しいのであれば、即刻死刑を廃止すべきではないか?

立法者をはじめ、多くの国民が養老と同じ考えであるなら。
日本はかなり前に死刑を廃止しているはず。
死刑囚も人には違いないのだから。

では、改めて問う。
殺人と自殺はいけないのか?

私が考えるに、理由は大きく分けて以下の二つ。

1、「いけないものはいけない」
2、「殺人は人の権利を奪うものだから。
自殺は自分の可能性を奪うことだから」


1については理由になっていないという批判があるかもしれない。
しかし、「いけないものはいけない」でいいものもこの世にはある。


※誤変換が見つかり、2010年5月30日に一部編集しました。


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最終更新日  2011.05.30 18:20:57
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