りゅうちゃんミストラル

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2009.02.07
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カテゴリ: 読書




白石きよしという名の少年が主人公。
重松はわざと彼を「少年」と呼んでいる。

彼は吃音だ。
作者の重松清も少年の頃、吃音に悩んでいたという。

少年は父親の転勤が多いせいで、転校を繰り返している。

この本は短編集。
以下の作品たちで構成されている。

「きよしこ」
「乗り換え案内」
「どんぐりのココロ」
「北風ぴゅう太」
「ゲルマ」
「交差点」
「東京」

このうち、「北風ぴゅう太」には涙が出た。
小学校卒業を前に、クラスで劇をすることになった。
脚本は少年の担当。
担任の先生は、娘の心臓病で学校を休みがち。
先生の娘を心配する生徒たちは、劇の内容を変更する。
そして劇は始まったものの、先生の姿はない。
気落ちする生徒たち。
劇は失敗に終わると思われたが・・・・

この種の話を書かせると、重松は非凡な才能を見せる。

私は吃音の苦しみがわからない。
「普通であること」に疑問を持たないということがいかにすごいことか。
吃音で悩んでいる人が、いかに違う言葉を使って表現しているか。
言葉が思い浮かんでも、それを表現できないもどかしさ。
この本を読んだ後でなら、ほんの少しは理解できる。

重松の作品、「青い鳥」も吃音の先生が出てくる。
今度、吃音の人と話す機会があれば。
心に余裕を持つことが出来るかもしれない。

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最終更新日  2009.09.12 15:46:32


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