りゅうちゃんミストラル

りゅうちゃんミストラル

2009.02.22
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カテゴリ: 読書





中学受験を前に、湖近くの別荘で合宿をする4組の親子。
そこで起きた殺人事件。
殺されたのは、息子を合宿に参加させている並木俊介の愛人。
彼の妻が殺したという。
普通ならここで警察を呼ぶ。
そうならないところが東野ミステリーだ。

私には、中学受験の厳しさが理解できない。
中学は学費の安い公立で構わないと考えているからだ。
だが親の中には「どんな手を使ってでも合格」という思いがあるのだろう。

人は環境によって、「何が異常か」ということがわからなくなる。
だからこそ人種差別は起きる。
ナチによるホロコーストも起きる。

実は遺体が見つからないため、事件にすらなっていないことがあるのかも。
だが、隠し事を抱えたまま生きるのはとても難しい。
その隠し事が殺人なら、なおさらのことだ。

文庫の解説でも指摘しているが、東野は心理描写を省いている。
「白夜行」でもそうだった。
「描かないことで読者に考えさせる」ことを目的としているのだろう。
また小説として「説明せずに表現」することで読者のイライラを防止できる。

東野の佳作として読んで損はない作品。
私は図書館でも読めたが、古本屋で安く手に入れた。

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最終更新日  2009.02.24 13:18:33


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