のんびり幸兵衛夢日記

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2008.04.14
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カテゴリ: 読書
バーニング・シーズン 」(サラ・パレツキー)を読みました。

建設業界や政界の腐敗とか、互いの癒着といった構造も。
女性から見て超かっちょいいヴィグのような人間を、マッチョな世界の男性は毛嫌してケチョンケチョンにやっつけたがるところも。
まるっきりこの日本と同じではないか。
なんだぁ、そういう価値観って、どこに行ってもおんなじなんだなぁ~と、今回のストーリーを読んでしみじみ思ってしまいました。

シリーズも回を重ねて、主人公がなぜ探偵家業を続けるのか、女探偵を活躍させる意義、といったものを、主人公の幼少期や家族関係などの設定を掘り下げて書くなどして、改めて示してみせているのも、興味深かったです。

毎回登場する隣人のミスタ・コントレーラスとぺピーが、どんどん好きになってしまう。。
たとえば宮部みゆきにも必ずといっていいほど老人が登場するけど、「いかにも」って思うだけで、こんな感情は抱かないのです。


私はこのシリーズを順番どおりに読んでいなくて、今回のものは出版が91年と、ちょうどパソコン普及期。
なのにヴィグは悲しいことにお金がなくてまだ買えていません。
頭は切れるのに儲かる仕事をしないから、最初から最後までお金の苦労のハナシばかり。
そして権力に向かって正義の刀を振り下ろす、かっちょえ~。
お酒におぼれてスッカラカンの叔母も助けて。
でも結局、自分が向こう岸の人になることはありえないという意識があるから出来ることなんだと私は思う。
その思いへのフォローもちゃんとあったからいいんだけど。
とにかく、こんな文武両道の女の人がほんとにいたら、カッコええなぁ。。





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最終更新日  2008.04.14 22:50:51
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