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2008年02月12日
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歌舞伎座百二十年、初代松本白鸚二十七回忌追善と銘打った今月の歌舞伎座、夜の部へ行ってきました。

昼間は普通に仕事して、早く終りにしまして夕方からの観劇です。

今は亡き両親が初代松本白鸚と言うよりも当時の幸四郎とそのご兄弟達のファンでもあり、花の生涯とか、鬼平犯科帳なんぞはテレビでお付き合いしながら見ていたものです。

確かに、重厚な演技は印象に残っております。

さてさて、氷雨降る中を昼の部と夜の部の入れ替えが大混雑して待たされ、入るやいなや焼きたての目出鯛焼きを食べてからの観劇とあいなりました。
(配役、みどころをいつものように歌舞伎美人からお借りします)

一、寿曽我対面(ことぶきそがのたいめん)
工藤祐経 富十郎
曽我五郎 三津五郎

化粧坂少将 孝太郎
近江小藤太 松江
八幡三郎 亀三郎
梶原景高 亀蔵
梶原景時 市蔵
小林朝比奈 歌昇
大磯の虎 芝雀
鬼王新左衛門 東蔵

(みどころ)
工藤祐経(富十郎)が、小林朝比奈(歌昇)や大磯の虎(芝雀)、化粧坂少将(孝太郎)らと酒宴に興じているところへ、曽我十郎(橋之助)、五郎(三津五郎)兄弟が呼び出されます。実はふたりは工藤が十八年前に殺害した河津三郎の遺児で、五郎は工藤に迫りますが、十郎はこれを押し止めます。そして兄弟に盃を与えた工藤は、仇討ちの前に紛失した友切丸の探索こそ重要であると説いていると、そこへ兄弟の家臣鬼王新左衛門(東蔵)が友切丸を持って駆けつけます。こうして工藤は、富士の巻狩りの奉行職を果たした上で兄弟に討たれようと、富士の巻狩りの切手を与えるのでした。
 豪華配役で華やかな祝祭劇をお楽しみ頂きます。


富十郎さん、足の具合が宜しくないのでしょうか、掘りごたつ風にしつらえたお席にお座りでした。(三階席だと良く見えるんです)
五郎・十郎の兄弟は、配役が逆のほうがしっくりしそうな感じがしますけど、どんなもんでしょう。


二、初代松本白鸚二十七回忌追善 口上(こうじょう)
幸四郎、染五郎、松緑、吉右衛門、雀右衛門

(聞きどころ)


(印象記)
バレンタインデーも近いことだし、格好のネタでしたね。
成田屋親子がよその公演で、同席できないのは残念でした。

三、一谷嫩軍記 熊谷陣屋(くまがいじんや)
熊谷直実 幸四郎
源義経 梅玉
弥陀六 段四郎
亀井六郎 亀寿
片岡八郎 松也
伊勢三郎 宗之助
庄屋 幸右衛門
梶原景高 錦吾
堤軍次 松緑
藤の方 魁春
相模 芝翫

(みどころ)
熊谷直実(幸四郎)が自らの陣屋へ戻ってくると堤軍次(松緑)と、国元にいるはずの妻の相模(芝翫)が出迎えるので、不機嫌な様子となります。熊谷が一子小次郎の働きを語り始めるところへ、敦盛の母である藤の方(魁春)が現れて熊谷に斬りかかります。熊谷はこれを組み伏せると、藤の方に敦盛の最期の様子を物語ってみせます。
 まもなく熊谷の陣屋に源義経(梅玉)がやって来て、敦盛の首実検が始まりますが、首桶にあったのはなんと小次郎の首。実は義経は、後白河法皇の子である敦盛を救うように、熊谷にそれとなく命じていたのでした。そして義経は、石屋の弥陀六(段四郎)を平宗清と見顕すと、匿っていた敦盛を宗清に預けるのでした。やがて熊谷が義経の前に進み出て、兜を脱ぐと…。
 初代白鸚が当り役にした熊谷を幸四郎が勤め、追善興行にふさわしい配役で、義太夫狂言の名作をお楽しみ頂きます。

(印象記)
この演目は、何度も拝見して参りまして、次第にお話の奥の深さを感じるようになりました。
戦乱の世の中とは言え我が子を身代わりにして主君に忠義を果たさねばならない武将の苦悩とか、人生の儚さを感じ取ることが出来るようになってきたのです。

栄津三郎の送り三重での幕外の引込みの場面、

「十六年は一昔、夢だ夢だ・・・」

花道七三での、この台詞の持つ意味です。

この演目が好きな演目の一つであるせいか、幸四郎の直実は演じるごとに円熟しているように見受けられます。

今月は、竹本葵太夫、竹本綾太夫の出語りでもあり、聞き応えもありました。
特に、綾太夫と組んだ三味線の鶴澤宏太郎が叩く三味線と気迫のこもった掛け声で、いつものように舞台の雰囲気を高めてくれるのです。今回は、ジャンピングは無かったですけど。
(これから観る方は、この出語りにもご注目になってはいかがでしょうか)

四、新歌舞伎十八番の内 春興鏡獅子(しゅんきょうかがみじし)
小姓弥生後に獅子の精 染五郎
老女飛鳥井 吉之丞
用人関口十太夫 桂三
家老渋井五左衛門 由次郎

(みどころ)
今日は江戸城の年中行事である鏡曳きが行われ、その余興のために小姓の弥生(染五郎)が将軍の前へと引き出されます。そして弥生が様々な踊りを見せるうちに、獅子の精が弥生に乗り移ってしまいます。やがて獅子の精が出現して、豪快な獅子の狂いを見せるのでした。
 染五郎が本興行で初めて勤める『鏡獅子』をご期待下さい。

(印象記)
荒事系の高麗屋で、これは貴重な舞踊です。
本興行で初めてですから、二枚扇のさばきや指の先までのしなやかさは今一つでしたけど、小姓らしく恥じらいながら固くなって始まり、小姓の風情はありました。
獅子になってからは、先月の連獅子に続いてのことですから獅子の強さ荒々しさは十分でした。毛振りは39回カウントしましたけど、もっとありましたでしょうか。
獅子の姿で胡蝶のお二人と絡む場面、なんだか、某テレビのかぶき体操を思いだしてしまいましたァ~。高麗屋~~!
そうそう、胡蝶を演じたお二人の子役も良かったです。回数を重ねて、ご自分のものにすれば、いつかは親子での鏡獅子も見られるかもしれませんね。

来週は、昼の部の観劇予定ですので、長いことを覚悟しておかなければ・・・・。





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最終更新日  2008年02月12日 23時49分27秒
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