小さな命




小さな命



平成14年7月20日

高温期は3週間目に入ろうとしていた。

妊娠検査薬で検査しました。(生理予定日は7月24日)

結果は陽性。

私は妊娠していました。


とてもうれしくてこの子の為に私は一人でも頑張ろうと思った。




7月21日。
彼に 「話があるから少し会って」 と電話。


彼は会社の人と飲み会だったので、それが終わってから

夜10時くらいに会いました。

車を走らせ、近くの公園につきました。

彼はまた酔っ払っていた。

その日は花火大会で(終わった後だけど)晴れていてキレイな月と星が

出ていました。

夜だったけど、月の明かりで辺りは明るかった。



公園を歩きながら話をしました。

最初は普通の世間話。

なかなか話を進展させない私に彼は

「話したい事ってなに?」

って聞いてきました。


「紹介したい人がいるんだ」



「・・・」


「手を貸して。。ここに赤ちゃんいるんだよ」



その事を告げると、彼は以外にも素直に喜んでいました。

正直びっくりしました。

「オレの子なのか?」なんて言われたら、殴り倒そうと思ってたのに。

彼は、

「そうかぁ。オレ赤ちゃんもうできないんじゃないかと思ってた」と言った。

私は

「私はおろすつもりなんてこれっぽっちもない。

でも子供の為に認知だけはして欲しいの。」


と彼に告げた。

そして、彼はしばらく考えさせて欲しいといった。



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