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ムラサメ戦記第五話
南方沿岸の化学コンビナート周辺では、水陸両用MSゾノと、同じく水陸両用で最近ロールアウトされたMSアッシュが上陸しようとしているところだった。
高高度を飛行している3機であったが、その姿が雲の切れ目から見えたのだ。
「ソイツがこの間言ってたMSですよ。先行量産機は緑色ですが、それは黒色で制式機みたいですね。」
キョウヘイがいつも通り機体の解説を始める。MS関係となると、敵味方関係なく調べたがるのだ。もっとも情報の出所は謎に満ちている。
「以外に素早いんだろ?あと、クロー装備で格闘戦に強い。そうじゃなかったか?」
ソイルは念を押す形で尋ねた。
「何にせよ、油断は禁物だ。これからの任務、一筋縄ではないぞ。」
ジュウシロウは2人を嗜めた。
× × × × × × × × × × × × × × × × × × × ×
一方のマツカゼ達は、グフ・イグナイテッドの一団と交戦中であった。
当初は、敵戦艦攻略のため、ソイル達と合流する予定であったが思わぬ足止めを喰らっていたのだ。
「ちっ、結構な数だな。」
「ぼやいても仕方ありませんよ。一機ずついきましょう。」
リョウスケは努めて明るかった。ここまでポジティブシンキングとは、俺も頭が下がる思いだ。
敵は、両腕に配したドウラウプニル4連装ビーム・ガンを連射し、こちらの動きを制限してくる。せいぜい、中距離にしか届かない兵装であるが、弾のばら撒きには優れているのが特徴だ。
それでもこちらは負けてはいない。
戦闘機形態の俺のムラサメは、リョウスケの機体と背を合わせ、上空から螺旋状に降下しビームでの集中砲火を行う。
無論、グフも大気圏下での運用に優れているのだが、飛行形態のムラサメほど突発的なスピードは出せないのだ。
相手が防御体制に移ったのを横目で捉えると、背後に回りこんだ。そして、近接武器を取り出す前に、ビーム・サーベルで胴体を薙いだ。
当初は、巧みな集団戦でこちらの足並みを乱されたが、リョウスケの言うとおり、ターゲットを絞り確実に落としていく方が効果的だった。
形勢が逆転したかと思われた時、俺たちの前にリーダー機と思しき機体が立ちはだかった。
ソイツはなかなかの強敵であった。
こちらがライフルを構えるのを見ると接近し、得意の中近距離戦に持ち込もうとする。
俺は、レーザー対艦刀を取り出すスキを見て攻撃したが、その前にスレイヤーウィップが俺の鼻面を薙いだ。ヒュン、という空を切る音が響き、ムチが撓(しな)った。
(やってくれるな・・・)
その上、グフは俺と交戦している最中にもかかわらず、味方機を狙うほどの余裕を見せた。
敵は、自機やや上方を旋回するムラサメを狙い、ビーム・ガンの照準を徐々にずらし、打ち落とした。
「調子に乗るなよっ!」
流石の俺も少々いらついてきた。こう小馬鹿にされた態度をとられるのは癪に障る。
俺は、戦闘機形態のまま目前まで突進すると、変形しサーベルを抜いた。
だが、グフのモノアイがこちらを睨み、空いている腕からムチが飛び出した。
しかし、今度の俺は違った。
スレイヤー・ウィップを左腕シールドで受け止めると、サーベルで切断した。
抉(えぐ)られるような衝撃であったが、何とか耐えられた。
切断されたムチは、バチバチと火花を散らし上下にのたうった。
その反動でグフの体勢が後ろのめりになる。
(そこだっ!)
俺は、その間隙を突き追い討ちをかける。
しかし、相手もしぶとい。右腕を突き出し、尚もビーム・ガンを発射しようとする。
俺はその前に接近し、肩口から切り落とす。
ちょうど、2つの機影が重なったかのような情景であった。
なおも相手の飛行能力はまだ失われてはいなかったため、念のため頭部機関砲を連射した。
グフの装甲には、次々に小径の穴が生じた。バルカンとはいえ、馬鹿にはできない。イーゲルシュテルンよりは格段に性能が向上しているのだ。
――――――そして、とどめの一撃。
サーベル、頭部から腕までが一直線に連なり、腰を捻った状態のムラサメの機体は全身が伸びきった状態にあった。
サーベルの刀部は、機体を貫通していた。
グフのモノアイは点滅し、スラスターの噴射も停止する。
四肢を投げ出し、落下していく機体。
突き出されたままの右腕が虚空を掴むかのような動作に見えた。
そして、大気と混ざりあって消えた。
だが、破壊した機体の僚機であろうか。ムラサメに背後から魔の手が迫る。
俺は、咄嗟にビーム・ライフルを構えるが、引き金を引く前にスレイヤー・ウィップが巻き付いたのだ。
「ちっ!」
俺は、力任せにライフルを引き寄せると、そのまま放した。
相手も虚をつかれたのであろう。グフは、前のめりの体勢になった。
俺は、ライフルが爆発するのを傍目に、すかさず距離を詰める。
背部スラスターを吹かしつつ、さもサーベルで切りかかろうとするフェイントをかけた。
「甘いんだよっ!!」
そして、目前で急上昇すると、急遽防御体勢に入ろうとする相手の頭部を足蹴りにした。
グフは、頭部をガクガクと揺らし、後方に弾け飛んだ。
恐らくパイロットにも相当な衝撃が加わったであろう。すぐには体勢を整えられないようだ。
俺が、自ら作出した間隙を見逃すはずも無く、降下する機体に向け逆手に構えたサーベルを振り下ろす。
サーベルを抉るように抜き去ると、赤々と発光している部分から火花が散った。
グフは、ぽっかりと空いた損壊部を前方に晒し、落下の一途を辿る。
(一つ間違えば、俺の姿であったかもな・・・・)
消え行く者へと視線を注ぎながら、つくづくそう感じた。
× × × × × × × × × × × × × × × × × ×
ちょうどその時、海上からこちらに向け急速接近する物体があった。ミネルバから発進したデスティニーであった。
しかし、ロールアウトしたばかりの機体はオーブ軍のデータベースにあるはずもなく、レーダー上には、UNKNOWNと表示されるばかりである。
そのMSは、巨大な赤い翼を広げ、一気に前線へと駆け抜ける。また、飛行しながらもビーム・ライフルですれ違う敵機を確実にしとめている。
そして背部に装備された対艦刀と思しき長大な長物を抜く。その刀は優にMSの全高を超えているのだが、パイロットの技量も相まってか、見かけによらず素早い斬撃を繰り出す。
辺りで戦闘を行っていたムラサメは、一瞬といっても過言ではなかろう、次々とその姿を消していった。そのMS自体の動きも鋭敏であり、自の機影を残すほどの速さだ。しかも、背部の翼から放出される粒子は残像を形作っている。
そして、上空を旋回する戦闘機形態のムラサメに向け、背部のもう一方に装備された、折りたたみ式高エネルギー砲を展開する。射出口が集光するや否や、赤色のビームが磁場を引き起こしながら放たれた。結果は述べるまでもあるまい、機体は光に飲み込まれ消失した。
(恐らくはザフトの最新鋭機だろう。量産機で相手になろうと考えるのは狂気の沙汰だ。いや、量産機であるなしに関わらず、あの長大な対艦刀で切り伏せられては、どうしようもない。加えて、それにはあらゆる最新技術が詰め込まれているらしかった。)
(そういえば・・・・あの機体。ヘブンズベースで連合の超巨大MS、デストロイを瞬殺したMSが存在すると聞くが?まさか、あれがそうだというのか?)
俺は、思考を巡らせ、衝撃的な事実に思い当たった。
「おいおい・・・・・」
その場から逃げ失せたいような衝動に駆られたが、逃げ場など最早なかった。それ以前に仲間を見捨ててまで、逃げることができようか?
「ええい、ままよっ!」
俺は、UNKNOWNが味方機に気を取られているスキに急速接近し、ビームライフルを放った。あわよくば、とは思っていたが、運のいいことに、味方機に切りかかろうとしている時だった。
(やったか?・・・・・)
狙いは悪くないと思った。しかし―――――
UNKNOWNは避けるそぶりも見せず、左腕手甲をこちらに向けると、一体にビームを放出したのだ。そしてライフルのビームは、そのビームにかき消された。
(まさか!ビーム・シールドまで装備しているというのか?あれは大西洋連邦が開発した代物のはず。)
ショウの予想通りであった。ザフトは大西洋連邦が有するそれのデータを入手し、実用化したのだ。MSに搭載されたのは、連合のハイペリオンが最初であったが、デスティニーのそれは、さらに小型化されている。※1
UNKNOWNは、緑色に輝くツインアイをこちらに向けると、両手でレーザー対艦刀を構えた。
「くそっ!」
俺は、一瞬躊躇はしたが、このままやられるよりはマシと思い、ビーム・サーベルを抜いた。そしてUNKNOWNに果敢に切りかかって行った。
その刹那―――――――
理解できないスピードであった。サーベルを振ったのは俺のほうが先立ったはずだ。しかし、ムラサメは左前腕を失っていた。しかも、かろうじて防御したはずの腕は、シールドごと両断され、損傷は左の主翼にまで達していた。
「くぅっっ!」
衝撃そのものは確かにあった。それによって地上に向かって叩き落とされたのだから。が、ソードの切れ味が良すぎるためか、思ったほどの衝撃ではなかった。
それゆえか、空戦能力こそ失われたが、機体制御はできる状態にあった。このまま行けば地上に着陸できそうだ。
だが、俺はあえて機体を落下させた。なぜなら、相手は勝利を確信しその場を離脱しようとしていたからだ。
(まだだ・・・・・)
俺は時を見計らった。しかし、そこへ割って入る機体があった。
リョウスケだった。
「くそおおっ!よくも隊長をー!」
彼は、俺の敵を取ろうとしているのだ。
「リョウスケぇっ!逃げろっ!!」
俺は、通信機に向かって叫んだ。しかし、時は既に遅かった。
ムラサメはビーム・サーベルで切りかからんとしていた。
そして、UNKNOWNは目標が向かってくる方向目掛けて、長大な刀を振りかぶった。
「やめろぉおおおおっ!!!」
――――――― 一瞬、時が止まったかのような静けさが訪れた。―――――――
機体は真っ二つに両断され、儚く散った。一瞬の出来事だった。俺の目には、その光景が一部始終映し出されていた。
瞬き一つできなかった。
何もできなかった。
この手が届きそうな距離。
俺は虚空を仰いだ。だが、真っ青な空が続くばかりだ。
そこに何も無かったかのように・・・・
「っっつ!?」
気付いた時には、地上が目前に迫っていた。俺は、急遽スラスターを全快にした。
何とか着陸したものの、偶然生えていた木々をなぎ倒しながらの不時着だ。機体が削り取っていった場所は地表が露わになっていた。
しかし、これほどの衝撃にも関わらず機体は正常に稼動するようだ。
俺は、ムラサメを起き上がらせると、切り取られた左腕へのエネルギー供給と姿勢制御ケーブルを切断した。これで、暴発は防げる。
だが、俺の心は大きなダメージを負った。悲しさよりも虚しさが感じられる。このままいっそ果ててしまいたいという気持ちすら浮かぶ。
しかし、そんな俺を外っておいてくれるほど戦場は優しくは無かった。
周りを複数のMSに囲まれていたのだ。無論友軍ではない。
海岸線に近かったからであろうか。少なくとも、視界に2機のアッシュを捉えた。
俺は、背部のサーベルを左のターレットマウントに装着し直した。応急措置だが、可動できるマウントなら、左腕の代替にはなるかもしれないと考えたからだ。
(このまま、機体を停止させておけば良かったかな・・・・)
そんな風に考えもしたが、今更遅い。それより、このかき乱された心のやり場を探したかった。
しかし、俺は軍人だ。戦場で命を落とす覚悟はある。無論、リョウスケもそうであった。だが、好き好んで死ぬようなやつはそうはいない。
「なら、戦うだけだよな?そうだろっ?リョウスケっ」
俺は、叫んだ。
最後は気力で戦うのみだ。
それがどんな結果を招こうとも。
ムラサメは俺の気持ちを汲むかのように右腕のサーベルを握り締めた。
アッシュは、満身創痍の俺に対して油断しているのか、無遠慮に近接戦用クローで突撃する。が、ホバリングでいち早く避け、ビーム・サーベルでその腕ごと切り落とした。しかし、なおも他方のクローでムラサメを串刺しにしようとする。
俺は、サーベルを装備した左部マウントを回転させ、サーベルの射出口を相手に向けるとビームを噴出させた。
サーベルは、アッシュの腹部を貫いた。アッシュはクローを俺の機体へと伸ばした状態のまま機能を停止した。
俺は、素早くその場を離れると、機体は爆散し、辺りに炎が散った。
他の敵は、一歩後ずさりした。炎燃え盛る中に、半壊した機体が然として立ち尽くしているのだ。
彼らの目には、さしずめ鬼神のように映ったのかもしれない。
「さあ、来いよ。地獄へのランデブーと行こうぜ。」
俺がそうやって絶望と格闘していた頃だった。
× × × × × × × × × × × × × × × × × × × ×
密かにアークエンジェルと共にオーブに帰還していた、カガリ・ユラ・アスハは、オーブ深層部に存在するモルゲンレーテ社のMSドックにいた。数刻前、侵攻を受ける本土を見るに見かねて戦線に出ようとした彼女であったが、側近であるキサカの導きでここにやってきていた。そして彼女の前には、今は亡き前代表、ウズミ・ナラ・アスハが遺した金色のMS、アカツキが聳え立っていた。
――――――To be continued
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
※1
ハイペリオンとは、大西洋連邦が開発したガンダム系MSであり、ガンダムSEED ASTRAYに登場する。ちなみに、ハイペリオン装備の名称はアルミューレ・リュミエールといい、機体各部に設けられた発生装置からビームの防御壁を作り出す装備である。後に、スーパーハイペリオンへと改修された際には、核エネルギーにより全身に隙間無くシールドを張り巡らせることが可能となった。また、SEEDにも登場した地球連合の小惑星基地アルテミスにも、この兵器の前身となった“傘”と呼ばれる防御兵器が存在する。
一方のデスティニー手甲装備の名称は、ソリドゥスフルゴールといい、連合から流出したデータを基に開発されている。ビーム・シールドはある程度形状を変更できる。また、同様の兵装はレジェンドにも搭載されている。
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