あしたも、はれ! 

あしたも、はれ! 

手術当日


な、なんとムンテラでは、4時間の手術と言っていたが、
手術室のオペ伝票(手術予定の申し込み用紙で、この伝票をもとに、1週間の手術予定が組まれる)は、
万が一のことを想定し、8時間になっていたそうだ。(これは、あとから聞いた話)

朝、前投薬で、硫酸アトロピン筋注。塩酸モルヒネ飲用。
術衣に着替え、ストレッチャーにて、オペ室へ・・・・
12年前までは、ここで、患者を迎えていたんだ。
ひとりひとりの患者さんの気持ちなど考えず、
入室する患者を迎えていたような気がする。
自分自身患者になって、もっと不安を和らげるように接することは、できなかったんだろうかと、思った。

手術台へ・・・
硬膜外麻酔の為、側臥位になる。
保持してくれたのは、一緒に勤務していた後輩。
『・・・さん、頑張ってくださいね!』
心強かった・・・・・

硬膜外麻酔後、担当医のH先生登場。
モルヒネの影響か、先生の顔を見て、声を出して笑ってしまった・・・・
麻酔導入、ラボナール注入したとたん、夢の中へと。。。

気がつくと、H先生の『・・・さん、終ったよ!』
ここで、一番心配してた手術時間。
1時間位だったら、開けて、終わりのパターン。
時計の位置は、勤務していた時と変わらなかった。
私は、時計を見ていた。
確か、1時半頃だったと思う。
(予定通りだ・・・・・)
ホッとしたのか、そのあとの記憶はない。
気がつくと、ICU室で、
『お母さん、すべて予定通りだよ』と、旦那の声で麻酔から覚醒した。
涙が、溢れた。

その後、数時間後、H先生が、
『胃、残せたよ。リンパが1つ腫れてから、病理にだしたから』
ちょっと、不安・・・・・
それから、何度となく、目を覚まし、
ICUから空が明るくなるのを、待っていた。




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