ミステリの部屋

ミステリの部屋

2009年07月08日
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その隣家に住む 引退したオペラ歌手の婦人が怯えていた。

ある朝突然、見知らぬ木が庭に植えられていたというのだ。
ボロ館の四人がその木の下を掘るが何も出ない。
そして婦人は失踪した。

いったい何が起こったのか?
気鋭の女流が贈る 仏ミステリ批評家賞、ル・マン市ミステリ大賞受賞の傑作。
 (「BOOK」データベースより)


フランス・ミステリです。

3人の歴史学者と1人の元刑事が、引退したオペラ歌手であるソフィアの隣のボロ家に引っ越してきます。

3人の歴史学者は、マティアスが 先史時代 、マルクが 中世史 、ジュリアンが 第一次大戦史 と、それぞれ専門が違っていて、誰もが自分の専門こそが素晴らしいと思っています。
そして、誰もが失業中で、超貧乏です。

このころのパリは、失業率も高く、決しておしゃれで華やかな町ではなかったようです。

ある日彼らのもとに、ソフィアが、庭に突然現れたというブナの若木を掘り返してほしいと訪ねてきます。



ところが、数日たって、ソフィアが姿を消してしまいます。それなのになぜか、夫は捜索願を出そうともしません。

いったい彼女に何があったのか?
3人と、マルクのおじの元刑事が、捜査に乗り出します。


3人の若き歴史学者が、とても個性的で魅力的です。

どこか風変わりで、子供のようなところがある彼らの姿が ユーモアたっぷりに描かれていて、読んでいるうちに、だんだん愛着を感じてきます。

おじは そんな彼らを聖人にたとえて「マルコ、マタイ、ルカ」と呼んでいます。


巧みな伏線と、ひねったダイイングメッセージ、そして、二転三転する犯人像、そして意外な真相。
ゆるやかに始まったストーリーは、事件が起こってからは、加速しっぱなしでした。

3聖人シリーズの第二弾『 論理は右手に 』も是非読みたくなりました。





死者を起こせ: フレッド・ヴァルガス







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最終更新日  2009年07月08日 18時53分53秒
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