狎鴎亭的横濱生活

狎鴎亭的横濱生活

Feb 19, 2005
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2年前の今日、ホパルは生まれた。

それから、まだかな、まだかな・・・と待っていた私たち。
イパルは予定日の朝に陣痛が来て、翌日の夜に生まれ3316gだったから、出来ればちょっと早めに小さめに生まれてくれたらいいのに・・・なんて母親の自分勝手な願いがあった。

でもそんなみんなの期待とは裏腹にホパルは全然出てくる気配がない。相変わらずおなかに波が立つような動きを見せている。

出産に間に合うように、とハルモニが韓国から2月のはじめに来てくれた。早めに生まれるかも知れないよ、という言葉を信じて早めに来てくれたものの、早2週間。ハルモニは26日には帰らないといけないのに、それまでに生まれるのかしら・・・という心配まで出てきた。

しかし、その頃ハルモニが風邪を引き、私まで・・・。そのときの風邪はとにかく咳が止まらなくて、大変な思いをした。「赤ちゃんも外の状況を知ってて、みんなが治るまで出てこないんだよ」なんて言っていた。

そしてハルモニの風邪が治り、私は咳が相変わらずだけど、ちょっと落ち着いてきた頃。それは予定日の翌日。
前の日から少しおなかが張っていた。いつもおなかが張っても1,2時間もするとおさまってしまっていたが、今回は微弱ながらも続いていた。

先生にそのことを話すと、内診をして「おめでとう!3cmだよ。今から入院して」と言った。
そう、アメリカでは少なくとも子宮口が3cm開いてないと入院させてもらえない。イパルのときはその3cmまでなかなかたどり着かず、陣痛はどんどん強くなってるのに、入院できず、自宅で苦しんだ記憶がある。

とりあえず、病院に直行して、と言われ、パパはすっかり舞い上がった。
病院ではすぐ病室に運ばれた。
しばらくして先生が現れる。「今日中に産みたいでしょ?今のままじゃ生まれないからね」と人工破膜をして去っていった。
さて、人工破膜は初めてだ。突然羊水がなくなって、おなかの中ではどんな感じなんだろう?私は突然痛くなってくるんだろうか?とちょっとドキドキ。
でも思ったより陣痛は強くならなかった。
今回は微弱陣痛ってやつね・・・なんて思ってたら、予想通り、しばらくすると看護婦が点滴を持って現れた。
誘発だ・・・。正直これは怖かった。薬で陣痛を強くするってやっぱり違和感がある。
点滴が始まると、少しずつ痛みが変わってくる。
パパは横でソワソワ。「痛いの?」「もうすぐかな?」

こんな会話を続けながら、看護婦が時々来てはどんどん滴数を上げていく。
「もういいよ~上げなくて」と言いたくなるくらい痛みがだんだん冗談じゃなくなってきた。それでも滴数を上げるのを見て、誘発による子宮破裂、なんていう怖いニュースなんかが頭の中で横切る。
かなり痛くて、もう会話も出来なくなってきた頃、先生が内診に来た。
「ウン、いい感じだね。5cmだよ」
まだ5cm?

入院するときにいろんな書類にサインさせられるけど、その時に無痛分娩などに関する書類にもサインさせられていた。無痛はやらない、と言っても実際痛みが強くなったら分からないというわけだ。
で、だんだん痛みに対して余裕のなくなってきた私に無痛分娩にしない?と言う誘惑を始めてきた看護婦。
「無痛はやりません」と私。

そして1時間後また内診。
「8cm」
おお~もう少しだ!と思っていたら、看護婦がまた無痛にしないかと言ってきた。
「まだ8cmでしょ?これから何時間かかるか分からないんだから、絶対無痛にした方がいいわよ。」
あと2cmなのに、何で何時間もかかるのよ~、と信じない私。
「あなたが無痛をしないという気持ちはもちろん尊重するわ、だけど・・・」と続く彼女の無痛への勧誘は正直うんざりだった。
それより痛みをやわらげられるように呼吸法でも手伝ってよ~!!
挙句の果てには、「無痛って全然怖いものでも、痛いものでもないのよ、ビデオを見せてあげるから、見てみてね。」とビデオを流し始めた。
私、余裕なくて全然見てない。パパはあまりにも苦しむ私を見ていて、無痛にしたら?と言う気持ちになっていたらしいけど、背中にでかい注射をするのを見たら、かえって引いてしまったと言う。
そのビデオが終わった頃、私は突然何かが出てくるように気持ちになった。
「いきみたい感じがするの?」と看護婦。
大きくうなずく私に半信半疑で内診をする。10分ほど前に8cmだったのに、と言う感じだ。
内診をしながら「じゃあ、いきみたかったらいきんでみてもいいわよ」
お許しの出た私はここぞとばかりにいきんだ。
「Wow~~~~~~!!! STOOOOOOP!! Call Dr. Wong!」
そこからは戦争のようなあわただしさになった。
「もういきんじゃだめよ、待っててね。赤ちゃん出てきちゃう~」
短い呼吸をしながら、ホラ出てくるって言ったじゃん、と心の中でつぶやく。

先生が再度登場。
「じゃあ、いきんでいいよ」
ここからが本番。といっても二人目はすごい。2,3回いきんだだけで頭が出てきた。ここでとっても辛いのは、イパルのときもそうだったけど、羊水が濁ってたとかで、肺炎の予防のために頭が出てきたらそのままいったん胃内吸引をしてから体を出すということだ。
だから私は頭が出たらそのまま一気に産んでしまいたいのに、途中でいきみをやめないといけない。
これは本当にきつかった。

そして2月18日19時08分にホパルは生まれた。
アプガール10点満点、私は切開なし。
私の腕の中に来たときは、あれ、軽いと思った。イパルより小さいのかしらと思ったくらいだ。イパルは初めて抱っこしたときものすごくズシっときたから。
でも体重は7lbs11oz 3500いくらだ。
後ろで看護婦が看護学生に「経産婦は予想がつかないのよ、突然お産が進んだりするから・・・」なんていっている声が聞こえてきた。

その2ヵ月後には韓国に渡り、赤ちゃん時代を過してきたホパリ。最近はすっかり反抗期で、日本で言う「イヤイヤ期」だ。「シロ(いや)」が彼の挨拶。
なのに、まだおっぱいを卒業できてない、甘えん坊。

お誕生日おめでとう。
2年前の今日、生まれてきてくれてありがとう。

*ちなみに韓国での彼の誕生日は19日。韓国時間に直してあります^^





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Last updated  Feb 20, 2005 02:53:47 PM
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