北海道のアウトドア!

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有頂天をやっつけろ

今日はね、「平家物語」の冒頭文から私の物語が始まりますよ。

この文の意味を詳しく知っておくと、とても人生にプラスになります。多聞の訳ですが読んでみてくださいね。


祇園精舎の鐘の声

諸行無常の響きあり

沙羅双樹の花の色

盛者必衰の理をあらわす

おごれる人も久しからず





須達(しゆだつ)長者が釈迦に寄進したお寺が祇園精舎(ぎおんしょうじゃ)。

きっとここでは人間の根本的「業」や「苦」を研究したり学んでいたことでしょう。だからこそ、この寺の鐘の音は「世の万象は常に変化を遂げているのだ!」と訴えるように響いて聞こえてくるのです。

釈迦でさえ、病床の四方に二本ずつ相対して生えていたという娑羅(夏椿)の木に見守られて入滅しました。この木の花は刹那に咲き誇りますが、一夜にして色あせる足の速い花。

そう、興隆を極めた人であっても、それは一夜の夢のよう。必ず衰退してしまう理(ことわり)を説いた素晴らしい詩なんですね。



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1980年代から日本のバブル経済が始まります。 実体の無い虚空の景気。

私はこの頃の日本を思うとき、必ずある単語が浮んでくるのです。「内容が無く、偽りの幸福」。そう、その言葉は

「有頂天」です。

【有頂天】
〔仏〕 無色界(むしきかい)の最上天である非想非非想天のこと。色界の最上位の天、色究竟天(しきくきようてん)をいうこともある。
(名・形動)
(1)喜びで気分が舞い上がっている・こと(さま)。
「ほめられて―になる」
(2)あることに熱中し他を顧みない・こと(さま)。
三省堂提供「大辞林 第二版」より



私達の住む世界は「有頂天」に囲まれています。

国家が行う戦争(有頂天が生み出した慢心とエゴ)

会社が行う誤り(自分が儲けさえすればいいエゴ)

個人が行う誤り(自分さえ幸福であればいいエゴ)


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これは、長くは続きません。「おごれる人も久しからず」なのですね。そして大変な目にあいます。

自分だけが犠牲になればいいのですが、人様にも迷惑をかけてしまうのが「有頂天」なんですね。国家でもやっているのですから困ったもの。

人は経験し、反省を繰り返さなければ「有頂天」の呪縛から抜け出すことが出来ません。しかも、抜け出すことは非常に困難なのです。

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パチンコが大好きで、おぼれてしまう!

後悔もしています。反省もしました。家庭も壊し、社会的な信用も失いました。しかし、あの「有頂天」のひと時に憧れて止めることができないのです。

人は、一瞬の過ちのために、長い地獄に生きて、つけを払わなければいけないのです。

最近、そんな会社がありますね。あの有頂天社長は自分の罪を認識できないでしょう。誰に迷惑をかけても「バカだからさ」と思っているからです。


有頂天から抜け出す方法があります。

そこで出てくるのは私の大好きな会社!

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永谷園 」と「 桃屋 」なんです。

会社が30年以上続くなんてことは統計からして奇跡に近いこと。でもこの老舗はもっと長く商売を続けています。

「自然で最高のものを。体に優しいものを。」

私が両方の会社に抱くイメージであり、実際の商品もこの言葉のように素晴らしいのです。私は回し物ではないのですが、この会社には共通するものがあります。

「理念」

なのですね。そう、国家も会社も個人もね、一般社会的なモラル(福祉)に反しないこと。そして社会に貢献しようとする「理念」があれば「有頂天」が逃げていくのです。

モラルハザード。クレーマー。ストーク。

その時代の中で「理念」を持つことは勇気が必要です。たくさんの誘惑は芥川龍之介さんの「 杜子春(とししゅん) 」よりも襲ってきます。

貴方は、貴方の理念を持ちましょう。そして、若い方々は社会的な「夢」を守って生きていましょう。

「有頂天」が裸足で逃げ出します。そんなときに初めて、本当の自分が見えてきて「自分を好き」になれるのです。

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今日はここまで。この続きも

いつかたくさん書きますね。

最後に私の作品「くべられた光」

でお別れです。疲れた心を癒して

あげるね。さようなら。

BGMつき「くべられた光」 で詠んでね。


じゃね。バイバイ。

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くべられた光り




疲れた心を癒していこう

目を閉じるとね ほらね


どこまでも続くよう

あの散歩道が伸びている


なぐさめあって

もとめあっていた

空間が広がりだす


そこに包まれていたい



あの人は遠い街へいった

でもそのままだよ ほらね


見えてくるだろう

いつもの笑顔を溢している


くべられた光り

しみわたる温度に

想い出が広がりだす


君はいまそこにいるよ



広がる瞳を放っていこう

目をあけるとね ほらね


いつでも愛は注ぐよう

そこにも空間は広がっている


悲しみのために

苦しみを照らして

空は教えているんだね


君は空のしたの人



君のために回る世界はある

永遠はいつも待っている

ここにも透き通る緑の生命にも






詩作文章・松尾多聞

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