北海道のアウトドア!

北海道のアウトドア!

援 助

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■ 援    助 ■


 平成7年1月17日 午前5時46分 阪神淡路大震災が発生してしまいました。

マグニチュード7.2 震度7の直下型地震、何の前触れも無いまま6,308名の尊い人命が奪われ23万棟を超える建物が崩壊したのです。

いったい何が出来るでしょう。炎につつまれた我が子の絶叫を目前になすすべが見つからなかった父、両親を失い、放心で涙を忘れた遺児達、矢継ぎ早に発信されるニュースに私達は出来る限りのことをしたいと考えました。


 世界から、また、全国の自治体や企業,そして個人が神戸へと向かいました。その数述べ数百万人、みんなが涙をこらえながら必死に働きました。

しかし、そこには大きな問題が生じていたのです。

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 人間の行動に最低限必要なものは「水と食料」、これがありません。他に移動手段とトイレの問題、いっきに集まった人達の統制の問題と情報の伝達管理。応援に駆けつけた人々は戸惑い右往左往していました。

これを「ボランティア難民」と呼んだ人もいるほどなのです。

そのなかにあって大変な活躍をしていた民間ボランティア組織がありました。

家庭のペットを救済する非営利団体でした。彼らは活動の目的と目標を定めて食料をたずさえ瓦礫の街を縦横無尽に走り回り、大きな成果をあげていました。彼らの行動には、はっきりとした目的があり組織自体が自己完結性を持っていたのです。

「他の誰にも頼らない。自分たちが勝手にやる」

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 バブル経済がはじけて、少子高齢化が目前に迫った1990年代、ボランティア活動が脚光を浴びるようになってきました。

浮かれた生活と経済を省みる時代が訪れたのです。

しかし、受け入れ団体に訪れる中高年のなかにはメンタルヘルスを必要とする方々も多くいたとの話を伺ったことがあります。

日本人のボランティアに対する意識は低く「気分転換」程度に考えている人もいたようです。


人が人に行なう援助とは、いったいどんなものでしょうか?どんなことからはじめることが重要でしょう


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(写真は、私が隊長を勤める 「札幌豪雪救援隊」 のボランティア活動)

 近所に独居のご老人がいて、豪雪のために除雪が出来ないとします。

ひと声かけて除雪を行なうことは大変な目的感であり、その効果は絶大ですね。ボランティアとは確たる目的と「私の心を実現するために勝手にやる」心意気が重要なのです。集まってから「何をしましょうか?」では、将来の効果が期待薄です。

心からの援助活動は「思い入れ」からスタートしなければならないのです。神戸のペット救助隊のように。

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 6年前の春、NPO法が施行されました

nonprofit organization(非営利団体)の略で、正式には「特定非営利活動促進法」です。議員立法として国会に提出された時の名称は「特定市民活動促進法」だったのですが、自民党の長老達が

「法案に市民がつくのはまかりならぬ!」

と言うことで名称の変更を余儀なくされてしまいましたが、環境・福祉・教育・文化・等、12項目の許可内容に合致して、理事会を発足すれば誰でも法人申請が出来るようになりました。費用は数千円。各都道府県で受付をし、審査の上、60日あまりで許可が下ります。

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 例えば私が「石狩川をキレイにしたい」と強い思い込みがあったとしましょう。

仲間を集めて定款や目的を決めて北海道庁に法人申請を行ないます。数ヶ月で「特定非営利法人・石狩川救済同盟・理事長 松尾多聞」の誕生です。

NPOは目的感を共有する個人・団体の会費や寄付、あるいは、その団体が行なう事業(Tシャツ販売や講演、出版)などの収益で成り立ちます。

営利法人(株式会社等)との違いは、得た収益をポケットに入れるか、次の非営利事業に運用するかの違いです。いま、NPO先進国アメリカではNPO団体の職員として正当なサラリーを受給して働く人達が800万人いると推計されています。

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 私達の社会は複雑化が加速し、情報速度の急進とともに益々高度化が進んでいます。しかし、この時代だからこそ、より細分化された援助の需要が増加しています。

どんな形でもかまいません。貴方も気持ちや思い入れを形に出来る時代が到来しました。方法はいくらでもありますが、ただ、心の発露としての援助であり、自身の気もちの中にも 「自己完結性」 をもち続けることを忘れないでください。

近くにある将来に貴方の援助を心待ちにしている人達が必ずいるのですから。

日本には何らかの障害を持つ(痴呆老人を除く)方々が人口の10%に迫っています。他の先進国の数字はこれを上回っているのです。


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こんばんは!多聞です。

クルクル回る猫の眼のよう!障がい者における法制は変化を続けています。一番の迷惑をこうむるのは当事者とサポートする仲間です。

困っています。とっても困ります。

談合や天下りをして、たくさんのお金を無駄に使う国。それなら「本当に必要な」援助を優先して行ってほしいものです。心から願っている私です。



僕は、 札幌障害者活動支援センター「ライフ」 さんの手伝いなんかもしています。

今日はその仲間に贈った作品でお別れします。僕は泣きながら書いた作品です。

「TOMODATI」です。BGMで閲覧してくださいね。← クリック


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「TOMODATI」



手が動いているよ

自由にしなやかに

美しく動かしたい


君の手は動かない

固まって動かない


僕の心は動いてる


君の心も動いている


ねぇ不便なんだね

僕の手は自由だね

ねぇいいじゃないか

そんな形なんだもの


動かない君の手はね

人の心を動かすんだ


ねぇいいじゃないか

喋れない君の声はね

人を止まらせるんだ


自分しか見えない僕を

確かに止まらせたんだ


何を思われてもいいよ

辛いことがあってもね

君は僕の友達なんだよ


僕は友達を探していた

尊敬できる本当の友を


いつかきっと輝くまで

僕達が自由に輝くまで

ずっと歩んでいこうよ


自由にしなやかに生きようよ


横目で見られたっていい

邪魔にされたっていいよ

涙にくれても生きられる

夢が壊れたっていいんだ

もっともっとしなやかに

僕達は生きられるんだね


僕と僕達と同じ悩みだね


でも少しだけ違うことは

ほんの少しだけ違うこと


君は本当に美しいよ

君は本当に優しいよ

君の涙は偽りがない

君は君は正直でいる


生きることは芸術だね

君も僕も生きているよ


ねぇ死ぬまで生きてやろう

なぁ僕も同じく生きていく


ありがとう!君達!

ありがとう!友達!

僕もくじけないでいくね






松尾多聞



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生きることは芸術。そして歩む道は心が満ちる日をまっています。きっとそんなふうな時代がくるのです。

がんばっているお父様。お母様。笑顔にあふれた人たち。大丈夫よ!大丈夫!たくさんの人たちが理解して、わかってくれる日がきます。もう少しだよ。がんばらなくていいよ。思いっきり明るくいてください!応援しています。

皆さんも素敵な輝く「つながり」の道を歩んでいただけることを心から願っています。それではまた。バイバイ!

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