北海道のアウトドア!

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僕らのリアリティは無限

 東南アジアやアフリカ大陸に生息する「白アリ」は人間の背丈を優に越えるアーチ状のアリ塚を作るそうです。

また、ミツバチも幾何学模様の複雑な巣を構築することで有名ですね。彼ら昆虫の大きさから推計して、人間に置き換えると想像を絶する山のように巨大な建築物を作る仕事をこなします。

しかし、彼らには設計図がありません。現場監督も、分担表も、スケジュール表も・・何もない。どのようにして整然と働いているのでしょうか?

 実験をした人がいます。イギリスの生物学者ルパード・シェルトレイクです。残酷な話ですが、女王アリや女王バチを殺すと、その生物団体は即座に空中分解して塵ジリになる事が解りました。女王の死を確認できるはずのない個体がほとんどですが、瞬時に崩壊するのです。


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人間には見えなくとも、確認は出来る不思議な力がこの世界には存在します。


磁場を確認するには磁石の周りに砂鉄を振掛ければわかります。量子場は宇宙に広がった星を観測することで明らかになってきました。電子場は核の研究を積み重ねた学者によって確認され、重力場もしかり、星と星の相対関係を突き詰めて発見されました。

私達の周りには目に見えない「場」があふれているのです。

白アリや昆虫達の行動をつかさどっている見えない設計図あるいは行動表にシェルトレイクは名前をつけました。

「形態形成場」です。

 「形態形成場」(今は形態場としている)は動物にも人間にも存在しています。第一次世界大戦の折には通信機器が未だ発達していませんでしたが、情報戦の急先鋒は、なんと伝書バトだったのです。

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しかし、戦場は常に移動を続けていました。戦士はハトを訓練し、ハトの愛着が篭ったハト小屋をトラックに積んで情報を収集したのです。

ハトは帰ってきました。一日に300キロメートル移動しても。

今までの生物学では説明できない現実です。渡り鳥や鮭も帰ってきます。シェルトレイクは言います。ハトと小屋、鮭と川、渡り鳥と故郷間には目に見えない「形態場」が存在し、絶対に切れないゴムの様なもので結ばれていると。

アメリカで飼い犬を手放し人に預けた飼い主は3000キロメートルを飛行機に乗り引越しました。数年後、その犬が痩せ細って庭に現われたのは有名な話です。


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 人間の話をしましょう。世界でも最高水準の学力と誉れの高いケンブリッジ大学。そこの学生に協力してもらった実験です。

イギリスの夕刊紙、数百万部の発行数を誇る新聞社の目玉は難解なクロスワードパズルでした。
彼は、難しいので、その日にパズルに挑戦するなといいます。なぜでしょう?

まず、学生に、いろいろな試験を何度も試みて、学力が均衡した二つのクラスを作ります。そしてAのクラスには、内緒で新聞社から分けてもらったパズルを発行の前日に解かせるのです。平均点は80点でした。

Bのクラスには発行された後、時間を置いて解かせます。平均点は90点を超えます。もちろん、Bクラスは情報を遮断しています。AとBのクラスが交代しても結果は後に解いたクラスが圧倒的に優秀なのです。

通信やコンタクトの無い状態でも、その社会のみんながやれば解るようになる。

彼の出した結論です。人間の心も意識の下でどこかが繋がっている。


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幸島の野生のサルは餌付けされていました。ある日、若い1頭の固体がサツマイモを海水で洗い、砂を落とし塩分を吸収させることによって餌をおいしく食べる方法を発見しました。やがて、その技は数日で群れが学習して基本行動となりました。

当時、世界でも野生のサルが観光の為に餌付けされて海岸線に現われる場所がは、他に6カ所
あったそうです。不思議とあまり時間を置かずに同じ行動をとっているのです。彼らには手紙も電話も使うことは出来ないのです。人間の流行や噂の根源も、この形態場なのでしょうか?

 昔から知っているのに解らないこと。たくさんありますね。虫の知らせとか、シェルトレイクは

「強いリアリティを持った人間が現われると、そこには形態形成場が生まれる。」と説明します。人間社会の設計図!


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 多聞も感じます。ユングは後年、潜在意識の深層にはみんなに繋がった心の層があるのだと。(師事したフロイトと別れる原因でした)、東洋の哲学は、「因果倶時」といって人間の物事に対する強力な一念は、その一瞬で結果を明らかにしてしまうと解きます。シェルトレイクも人間が作る強いリアリティは社会を人生の結果も替えると訴えます。

 ですが、人間は逆もあるのです。リアリティを持たなければ全体に流されて不幸に向かうコトだって!個人が目指していなければ、磁石が鉄を集めるように意思に反して変わりううるのが人間だと感じています。

私達の心はどこにあるのでしゅうか?どんな形ですか?探しています。

 シェルドレイクのリアリティーなるものを多聞が翻訳をしました。


「志」

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参照:ルパード・シェルトレイク
「生命のニューサイエンス」
「世界を変える七つの実験」
出版・こうさく舎
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札幌の山々は少しずつ紅葉をはじめています。もの悲しい季節ですね。
やはり、この空のように人の心も移ろいやすくなるのでしょうか?しかし、みんなが「私たちはつながっている」ことを信じて生きることができれば、なんて素敵なことでしょう。

社会性とは信頼と創造にほかなりません。日本が世界が、この思想を大切にしていただける日が来るのを私は祈らずにはいられません。

今日は私のそんな気持ちの作品でお別れいたします。「この美しい秋に」です。

BGM付で読んでくださいね。← クリック

大切な人々の顔が浮かんできますよ。



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「この美しい秋に」




夜空をひらく光線

まるく滲みだして


虫は枯れ野を奏で

この秋に叫んでいる


人は何故生きていけるの

はじめは一人きりでいて


別れに慣れていないのに


手を振るひまもなく

まるで消えていった


運命に奏でられるまま

別れは繰り返されるよ


だから僕は詠い続ける

愛しい者すべてに届け


みんな一つになる詩を





未来を信じて。松尾多聞

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それでは、素敵な夜をお過ごしくださいね。月がきれいな夜です。

バイバイ。多聞でした。



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