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色心不二の勇気ある人生

「色心不二」(しきしんふに)という言葉を僕が友人から聞いたのは、あれは多聞19歳の夏であったと思う。

友人といっても、アルバイト先の先輩で年齢も少し離れた人だった。今に思うと僕の心と立ち行かない生活をを養い、そして倫理を教えてくれた恩人だった。

とても優しく、真剣な「その人」は、今は誰でもが知っている人で、日本を代表するようなアーティストとなった。

仕事が終わった深夜の二時。名古屋は伏見の深夜喫茶で夜食をご馳走してくれた先輩。その彼が僕に教えてくれたことは、そのときの自分にはあまり理解出来ないものだった。。


「いいかい、多聞。君は最低に貧乏で生活がどうしようもない学生だ。」

「でもな、そんな環境にあっても苦悩を脱出できる道が必ずあるんだ。」

「色心不二(しきしんふに)という言葉があるらしい。」

「俺も、友達から聞いた話だけれど、今は、とっても大切にしている言葉なんだ。」

「色とは俺らの環境のこと。取り巻きのこと。心とは俺らの精神のことなんだ。心なんだ。」

「それはな、みんなが別々に存在しているような錯覚にとらわれているんだ。」

「でもな、多聞。俺は最近分かってきたんだぞ!」

「不二。そうなんだ。それは二つにあらずなんだぜ。」

「俺達を作っているのは教育かもしれない。でも、そこからはみ出した俺なんて、そんなものクソクラえなんだ。」

「でもな、国がある。親がいる。ダチもいる。それが俺を彩る色ならばしょうがないべな。」

「そして心がある精神があるんだな。俺達には。そこから作られているって言われればそうかもしれないぞ。」

「俺達なんか風が吹けば芥子粒だな。」

「生活もままならない風来坊になるんだな。」

「でも一生をかけても返すことのできない恩義がこの世界にはあるんだってよ。」

「だからな多聞。聞いてくれ。」

「俺は環境さえ変えて生きたいんだ。」

「自分を彩る環境を変えるためにはな、俺が変わろうと思うんだ。」

「色心が不二ならばな、心を変えたら環境も変わるはずだろぉ!」

先輩は熱かった。hotだったなぁ。

熱弁の意味は分からない。未だわからなかった。でも、すごい勇気が伝わってきたものだ。


「俺は、がんばろうって決めたときから、そのときから、くだらないダチ公がはなれていったぞ。」

「大切な友達だって思ってた。俺だけが取り残されたくないってな。」

「でも、心を決めたらな、自然に離れていったぞ。そして、山ほど新しい出会いができた。」

「多聞。大きくなれよ。勇気なんだ。狭い世界に挟まれることは男の本懐では無いんだぞ。」

「俺は、いま、とても大きくなれる。」

「絶対に大きくなれることをわかったんだ。」

「愚痴をこぼす前にな、そのエネルギーがあったなら、自分の心を変えてみろ!」

「多聞!心の魔法ってそこらじゅうにころがっているんだ。」


はい。うんうん。

僕は彼の威力に押されて返事をすることしかできなかったけれど、それからずっと生きてきた。

そして、分かったことがあるんだ。

彼の威力は人生のリアリティー。

彼の言葉は正しかったと心から思った。

友達は大切だ。でも、自分が変わればもっと大切で有意義な友達ができた。自分の心を勇気を出して操れば、もっと大切な物に心は到達できた。

色は僕について来てくれた。彼のいった「勇気」とは、信じられないほど苦難の心であったけれど、僕は20代の彼が豪語して信じた「色心不二」の真実を最近にわかるようになったんだ。


■今日の詩作品■

札幌は涼しいな。最高の夜です。

秋。

季節の変わり目は誰が決めることができるでしょう。感じるから季節があります。季節。

そうだね。

一番大切な事は、説明する事ではなくって。感じることができるものかもしれない。

今日はね、、「秋」で一番僕が大好きな作品を読んでくださいね。僕はビックリするんだ。なんで銀杏はこんなに輝くのか?どうしてこんなに美しいの?

「黄金色の秋」今日は誰でも優しくなれます。

切ないピアノのセンリツが秋を呼びあなたを優しく包み込みます。↓画像をクリック

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「黄金色の秋」



黄金色の葉が落ちていく

優美にためらうように

目前の空間を踊りながら


黄金色の銀杏は辿りつく

育まれし大地の懐へと

そして最後のくちづけを


青葉の春を熱き成長を

嵐の混迷を豊かな糧を

最後のくちづけに託して


僕はここにいる


僕のくちづけは何を語るの

君に伝わることがあるかな

明日のことも知らないけれど


いま歩き出してみよう

君に逢いに行くんだ

僕はくちづけるんだ


僕らが黄金色に輝くように





松尾多聞





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