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disco99 @ Re:父と姪とハイチュウ(07/16)  Saranneさん、こんばんは。  とても…
disco99 @ Re:感触  Saranneさん、お久しぶりです。  力を…
アトムおじさん @ Re:感触(05/17) ついに、復活したかな・・・?!
akkey701 @ あっ! あっ!Saranneさん!
☆Perfecta☆ @ はじめまして 人にどう見られるのか、どう思われるのか…

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2005年04月23日
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カテゴリ: カテゴリ未分類



友人が広島に用事があり、日帰りだった予定を1泊に変更してもらって、私が
くっ付いて行ったのです。

駅でガイドブックを買いはしましたが、なんとなく目を通す程度で、「ここに行き
たい」「これを食べたい」というような欲求は、そんなにありませんでした。


まず広島駅でレンタカーを借り、すぐに終わるという友人の用を済ませることに
しました。


車から見える景色は素晴らしいものでした。
霞がかった青灰色の濃淡が作る、幾重にも重なった島や山々の遠景が海の



車がフェリー乗り場でとまりました。「船に乗るの?」と聞くと、「うん」というので、
そこで初めて私は宮島に行くことがわかりました。

車のまま船に乗るなんて、初めての経験でしたのでどきどきしました。

海風を感じたり、スクリューが水面につける白い水の後を眺めたりしていると、
目の前に大きな鳥居が現れました。厳島神社の大鳥居です。


厳島神社は荘厳でした。潮が満ちる周期で姿を変えますが、私達が神社につ
いたときは、干潮だったので海水に浸ってはいませんでしたので少し残念でし
たが、たくさんの人が鳥居の周りで潮干狩りをしている光景は、大きな母親の
まわりで小さな子供達が安心して遊んでいるようにも見えて、微笑ましい様子
でした。

平安の人々の風景を、今の私が見ていることへの不思議さを感じながらゆっく


「何色がいい?」

「・・え?・・あっと・・白かな。」

と答えると、お守りを2つ手にとり、友人はさっさと買ってしまいました。
そして、

「はい。」



「これは学業のお守り。頑張っているSaranneに。」

と、私に手渡しました。


私は友人の優しさが嬉しくて、じゃあ私もと、

「何色がいい?」

「えっ・・青・・?」

「ダメ、黄色にしましょう。」

と、わざわざ聞いておきながらかってに黄色に変更し、桃色と2つ買って、

「これは運勢がよくなるお守りです。お互い幸せになりましょうね。」

と、友人に渡しました。


しばらく「ありがとう」お互い言い合っていましたが、ふと私は、友人に用があった
ことを思い出しました。

「ねぇ、用事は大丈夫? ここにいていいの?」

「もう終わったよ。」

「えっ?いつ?」

「さっき。」

「えっ?」

「えっ。(笑)」

「えっ?」

「Saranneにお守り買うのが今回の広島での用事。」

「えぇっ!そのために来たの?」

「そう。」

「・・・・・・・」


友人の知り合いの先生がおっしゃっていたそうです。

「お守りはそれ自体の力で物事が上手くいくのではない。そこまで足を運んだ人の
思いがこもっていて、もらった人は辛い時にその優しさを思い出し、頑張る力が湧い
てくるんです。」

この話を聞いたときに、厳島神社のお守りを私にと、友人は広島行きを決めたそう
です。

そして私はそんなこととは知らず、何も気付かずについてきたのです。

この旅行は初めから、友人の優しさに包まれた私のためのものだったのでした。



そして思ったのです。

こんな素敵な友人は私しか持っていない。なんて幸せな私なのかしらと・・。



つづく。


追記:おみくじは『吉』でした。






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Last updated  2005年04月25日 18時12分19秒
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