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disco99 @ Re:父と姪とハイチュウ(07/16)  Saranneさん、こんばんは。  とても…
disco99 @ Re:感触  Saranneさん、お久しぶりです。  力を…
アトムおじさん @ Re:感触(05/17) ついに、復活したかな・・・?!
akkey701 @ あっ! あっ!Saranneさん!
☆Perfecta☆ @ はじめまして 人にどう見られるのか、どう思われるのか…

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2005年10月05日
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カテゴリ: カテゴリ未分類




私は自転車にのって駅の前の信号が赤から青に変わるのを待っていました。

すると、なにかがバサッと私の頭に降り立ちました。


ハトです。


驚きと恐怖で硬直しました。


周も助けてくださる気配もなく、指をさして

「いやん、見て!ハトがとまっている・・。」

などとひそひそと言っているのが雰囲気でわかります。
信号の向こう側で待っている人も、側にあるマクドナルドの中にいる子供も笑っています。




同情なんてされたくない、笑われるなんて嫌!と思った私は、恥ずかしさを堪え平気な振りをしました。

「このハトは私の飼いバトなのよっ、こんなこと日常茶飯事なんだから。ふんっ!」

と言わんばかりに何事も起こっていないかのようなポーカーフェイスを作ろうとしました。


雄々しく私が自分と戦っている間、ハトはちっともじっとせず、なんとか自分なりに体勢を整えようとしています。

当時ストレートロングでさらさらだった髪が、彼には居心地が悪いらしく、ゆっくり下に滑っていき、足で必死に頭皮を踏みしめ登ってくるという作業を繰り返してくれたのでした。

ハトの爪って痛いのです。


1時間くらい経過したのかと思うほど時間はゆっくり流れました。


やがて信号が変わり自転車をこぎだすと、ハトは足に力をギュッと入れ、どこかに飛び立っていました。


私は泣きながら一目散に家に帰り、お花に水をやっていた父に、

「おとうさん、ハトがハトがSaranneの頭にとまったのよぉ! (泣)」

と興奮しながらいうと、



「そんな問題じゃないぃぃ (泣)」

「そんな問題だよ。でも都会のハトはばい菌が多いから、お風呂にすぐ入った方がいいとパパは思う。 笑」


他人の同情は要りませんが、父の同情は欲しかった。


そして可哀想な私は泣きながらお風呂に入り頭を洗いました。




おしまい。






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Last updated  2005年10月05日 14時00分40秒
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