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2024年10月16日

エニカがいきなり終わるらしいの件。

テーマ：今日の出来事(293219)

カテゴリ：生活

お知らせが来ました。10月末日で予約ができなくなり、今年いっぱいでサービスを完全終了するそうです。思ったような規模までビジネスを拡大できなかったというのが主な理由だそうです。難しいものなのですね。

　ヤフコメでいろいろ意見が出ていましたが、よかった、助かった、だから続けてほしいというコメントには否定的な反応が多く、エニカに対して厳しいコメントには肯定的な反応が目立ちました。私自身はエニカは大いに役立てていたので残念な気持ちの方が強いです。サービスが終わった後も理解のあるオーナーさんに個人的にシェアのオファーが出せないか尋ねてみようかな、とも考えています。ローソンなんかで便利なちょい乗り保険もありますからね。

　エニカの欠点は挙げればきりがありません。しかし結局は現場スタッフをきちんと養成できなかったということに尽きると思います。人を大切にできなかったというのが一番の原因ではないでしょうか。これはどのサービス業でも同じような状況だと思います。どんなビジネスも最後は人なのです。

　いつの間にか儲けが気になって人を大切に思わない体制になってしまった、だからいい加減なオーナーやいい加減なドライバーがはびこってしまったのだと思います。

　例えばエニカのオフィシャルの車はどんどん擦り傷が増えて室内の汚れや傷みもひどくなっていきました。明らかに使い方の荒いドライバーがいたし、メンテナンスも十分とはいいがたいものがありました。だからうまくいかなくなるのはある意味当然の結果です。最後は人の誠意と熱意の問題なのです。それが事業発展の極意です。儲けはその後にご褒美として自然についてきます。経営者か株主かが十分それを待てなかったのでしょう。

　それに客の方も問題でした。みんなで新しい事業を支えていく、育てていくという感覚が弱かったのです。損得勘定ばかりの自己中でモラルが崩壊、それこそ自転車のカゴにゴミが入っていれば次々と新たなゴミが入れられてあふれてしまうという、例のモラル崩壊のモデルそのままの展開になってしまいました。消費者根性に溺れ思いやりを忘れてしまいました。

　それ以上にヤフコメの反応には失望しました。やはり社会が荒んでいるのだと感じた次第です。どうやったらその事業がよくなるかの視点がほぼありません。みんな依存してばかりです。ほらダメだっただろう、と勝手に上から目線で批判に終始し自分たちの本当の利益というものが何かを想像できていません。不景気が続き新自由主義に毒されて心身ともにすっかり奴隷状態になってしまった、ということなのでしょうか。

　人の良心に期待するビジネスモデルは荒んだ社会では絶対に成立しません。今度の総選挙もそうした社会の荒みの中で行われようとしています。政治にはなかなか期待できない状況が続くでしょう。でもそれは庶民のモラル低下そのものが招いたまさに因果応報なのです。政治の原因は常に庶民側にあります。例えば投票率があと５％上がるだけでも状況は変わるのでしょうけど。

　エニカもモラルの高い幹部や社員、現場スタッフがもう５％増えていたら違った展開があったでしょう。ユーザーのモラルだけに頼り切っていた末に悪貨が良貨を駆逐してしまいビジネスが崩壊しました。