真価を生きる

真価を生きる

はじめに


 現代人は肥満が社会的問題になるほど栄養状態は一見良さそうです。でも、実は栄養不足だと言ったら驚きますよね。あんなぶよぶよ(失礼)な身体のどこが栄養不足なんだ、と。確かにカロリーは足りています。タンパク質も十分にあるので、身体も大きくなりました。でも、それは身体の材料が足りているだけに過ぎない。身体の中、もっと言うと個々の細胞を活発に活動させる為の栄養は不足しているのです。突き詰めていくと生命体は化学反応で生きています。末端での反応に欠かせない、ビタミンやミネラルや各種微量栄養素が決定的に不足しているのです。超肥満でも、細胞レベルでは栄養不足に陥っているのです。だから痩せない。代謝が悪い。老廃物が溜まる。活性酸素は暴れ放題。細胞の活動はますます衰える。やがて細胞膜を破壊し遺伝子まで傷つけ、癌細胞に...怖え~。
 これだけ医療が進歩しているのに、三大成人病(ガン、循環器障害、脳障害)の患者、死者は増え続けているっておかしいと思いませんか? 栄養が十分なら身体は抵抗力が高まりますから病気になりにくいはず。それがこのありさま。結核患者も静かに増えて来ていると言うし。健康診断をすると20代でも数値に異常が出て来るし(私の周囲にもいました)、成人病検診なんかやると約半数の人が要注意。数値に異常がなくても体の不調を訴え、ある日原因不明の突然死、なんてことも。アレルギー疾患もものすごく増えている。原因は色々言われているけど、やっぱり食事なんだよ。その証拠に、アメリカなどでは栄養療法でガン患者を直している所もある。切ったり、抗がん剤で対処しようとする日本とは大違い。栄養学は医学界では長らく異端視されてきたけど、これだけ医療費がふくらんで成果があげられなくなったらもう無視してはいられないってんで海の向こうではようやく風向きが変わりつつある。
 ただ、食事に気をつければいいってもんじゃない。日本でも食事で直すっていうお医者さんがいるけど、まともに取り組もうとしたら食費の倍増、3倍増を覚悟しなきゃならない。ウソだと思うなら成分を調べてごらん。特に野菜の栄養がどうなっているか。ものすごく減っているからさ。怖いのはダイオキシンだけじゃない。栄養を取っているつもりで取れていないのが危険なんだ。アメリカでは医学学会誌にサプリの摂取を推奨するような論文が載る時代だ。今の食事は、栄養がカロリーに片寄ってしまっている上に、様々な汚染源にさらされ、添加物(着色料、保存料、など)てんこもりで、必要な栄養が身体の隅々まで行き渡らない。これら汚染物質や添加物は活性酸素の発生源で、身体はそれらと闘う為に貴重な栄養素を消費するから、身体の健康の維持に回される分っていうのは本当に微々たるものなんだ。
 じゃあ栄養を取れば元気になるのか? 私の経験で言えばなる。絶対になる。厚生労働省が各種ビタミンミネラルの摂取量を定めているけど、あれは身体の維持に最低限必要な値。あれを満たしているからって安心してはいけない。あの何倍か取らないと、身体は快適にならない。中には過剰摂取しても無意味なものもあるけど、だいたい、今自分にどの栄養素がどれ位足りないかって即答出来るか? 出来ないでしょ。栄養士だって難しいと思う。だから四の五の言ってないでがばっと取る。ケチケチしてはいけない。余った分は排せつされる。勿体ないけど、健康を害することを考えると安いものだ。そして、身体の機能をより活発にさせる各種植物性栄養素(有名なのはお茶のカテキン、ワインのポリフェノール、トマトのリコピン、など)も積極的に取る。それらは活性酸素を効果的にブロックしてくれたり、細胞の働きを活発にしてくれたりするので、取り入れた栄養素をより有効活用出来るようになる。お茶の産地でガンの発生率が低いのは偶然じゃないよ。それから動物性栄養素は悪のように言う人もいるけど、私はそうは思わない。DHA、キトサンなど、有益なものは沢山ある。確かに取り過ぎるとコレステロールを上げたり過酸化脂質になったりと厄介なものも多いが、賢く取るべし。実践を始めてからまだ日が浅いが、私の身体はすこぶる快調だ。
 私のこれまでの知識を皆と分かち合いたい! このサイトはその為に開設した。


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: