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外務省が24日、タイ・バンコクへの危険情報を「十分注意」から「渡航の是非を検討」に一段階引き上げたことを受け、ＪＴＢなど旅行大手は相次ぎバンコクツアーを中止する。世界遺産の観光地として人気のアユタヤ方面のツアーは、大規模洪水の被害が大きくすでに中止している。タイ観光のメーンとなるバンコクツアー見合わせは旅行各社にとって打撃になりそうだ。

　ＪＴＢは24日、バンコクに滞在するツアーを11月15日出発分まで中止することを決めた。アユタヤ方面のツアーの中止期間も10月31日から11月15日まで延長する。

　阪急交通社もバンコク観光が旅程に含まれたツアーを11月30日出発分まで中止する。対象者は600人ほどの見込み。近畿日本ツーリストや日本旅行もバンコクへのツアーを10月31日出発分まで見合わせる。

　エイチ・アイ・エス（ＨＩＳ）はバンコクツアーは続けるが、利用者からキャンセルの申し出があれば11月６日出発分までは全額払い戻しに応じる。

　日本政府観光局によると、日本からタイへの渡航者数は2010年で約98万人と、世界の国・地域で７番目に多い。バンコクツアーの相次ぐ中止は、急速な円高を追い風に拡大してきた日本人の海外旅行需要に水を差す可能性も出てきた。

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