自然環境調査のリアルタイムな現場に復帰して半年になります。
驚いたのがハイテク武装の数々です。
私の強引な望遠レンズ装備もその弊害です。
デジタルカメラの性能が向上し過ぎて、極端にお金をかけなくても鳥の写真が撮れます。
でもその装備に最低でも25万円かかるのは安いと言えるのかどうか?
我々はフリーの調査員です。アマチュアでかけるお金はあり、識別やら知識やらは足りない人間とは正反対を生きています。
装備の充実は、設備投資であり、それを回収する見込みが無ければ投資しません。
ですが、会社では報告書に写真を多量に使いたく、装備を求めます。
私なんかは再出発で、現在の現場では経験年数だけはトップなのに、最低賃金で働いています。そこに付け込み、「装備を揃えないと、仕事やらないよ。」と言われると、詰まってしまいます。
ほんの10年前は調査員の目が正に技術道具で、職人技を発揮していました。
瞬間を見て識別する。まぁ、確かに証拠は残りませんが、その技術は確かなものですし、今でもその技術を使って写真を撮って識別しない、私みたいな調査員も数多くいます。
ですが、写真を撮れば難しい識別がその瞬間には要らないので、他分野から流れてきた調査員の方々とは話が合いません。
また、山を歩くのにもGPSが主流で、地図読みテクも持っていても何処かぎこちない様な感じになります。
そもそも、国土地理院の地図も正確性には欠けます。結構間違いがあるんですよ。
尾根や谷が無かったり、あったり。その完璧では無い地図からも情報を読み取り、動くのがプロでした。
GPS導入で、ちょっとしたズレに文句を言われ、愚痴を聞き……。元の地図がそもそも間違っているのに、経度、緯度情報だけで、ピンで落とされても、かえって分かりにくくなったりします。
ハイテク化は良いのですが、弊害も急速に進んでいます。
さて、これは個人的な問題でしたが、夏に携帯を水没させて、新機種に代えました。
水没が原因でしたから防水で!更に、今年夏モデル(Docomo)の最新機種を買ったのです。
オートGPSで現在居るエリアの気象情報がダイレクトに入ったり、迷惑メール防御が使いやすくなっていたりします。
機能的には満足ですが、バッテリーの消費が物凄く激しい!
そうでなくても、現場で雨で車中待機などでは、晴れる前に展開するので、iモードでレーダーアメダス等を頻繁に見ます。
完全外待機だと、音楽を聞いていたりします。
それでも前の携帯は二日はバッテリーが持ちましたが、今のは1日持ちません。
オートGPSが消費する。と言われ、現場に付いたらオートを切り(切っても現在地情報から気象予報は入るのです)、でもやっぱりバッテリーが!
ドコモショップで2回バッテリーを交換しましたが、結果は同じです。
それでこの間の仙台行きで買いました。

二つ折り携帯と同じサイズです。ソーラー充電器。
晴れていれば4時間でフル充電が可能。
また、本体に充電池を内蔵して、携帯電話の充電器で内蔵充電池に充電が可能。野外人間には重宝します。
更に折りたたむと、

携帯電話をもう一台って感じです。
実は楽天でも探したのですが、該当するのがありませんでした。コンパクトなのは良いのですが、内蔵充電池が無かったり、コンパクト過ぎて役に立たない、持っていて「俺ってエコなヒトみたいなぁ」と言うヤラセばかり!
どーせエコ嫌いですから。実用主義で買いました。
仙台から帰りの電車。土砂降りの雨で、普通列車のボックス席に一人で座り、充電器と携帯を窓際に置いて、音楽を聞いていました。
すると、バッテリーが減りません!もう「すげー!」。
こんな雨で少ない光でも充電します。
ほんと、エコとかはどーでも良いです。便利!
しかし、便利すぎる世の中ははどうでしょうねぇ。現場でビデオ機器すら使わないで、携帯電話を持っている人も稀な中で鍛えられた身には、やはり「何かが違う」と言う違和感が残ります。
まぁ、そう思うのが既に歳が行っている証拠と言われましたが……。
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