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エデンの南

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December 15, 2005

『アダンの画帖　田中一村伝』その２

(7)

テーマ：美術館・展覧会・ギャラリー(8861)

カテゴリ：美術・芸術鑑賞

一村は、休みを知らず全力疾走で一生を生き抜いたという感じがします。
そして、ただただ絵を描くことのみに全力を尽して生きた人です。
生前は決して報われる事がなく、本人も死後に残る事を確信して描いていたようです。
商売の為に描く事を決してしなかった一村は、本当に苦労の連続でした。それを貫き通す事は、なかなか出来る事ではないと思います。千葉時代、加賀谷勇之助氏あての手紙からの引用です。

「絵かきは、わがまま勝手に描くところに、絵かきの値打ちがあるので、もしお客様の鼻息をうかがって描くようになったときは、それは生活の為の奴隷に転落したものと信じます。勝手気ままに描いたものが、偶然にも見る人の気持ちと一致することも稀にはある。それでよろしいかと思います。その為に絵かきが生活に窮したとしても致し方ないことでしょう」

奄美時代には、こうも言っています。

「画壇の趨勢も、見て下さる人々の鑑識の程度なども一切顧慮せず、ただ自分の良心の納得行くまでかいて居ます。一枚に二か月くらいかかり、三か年で二十枚はとてもできません」

一村の人生は、人が生きる限界を超えているとさえ感じます。
酒も煙草もやらずに、一切の物欲もないだけでなく、女性の話も全く出て来ないのですが… もしかして一生童貞で亡くなったのでしょうか？恋も全くせずに？これだけは不思議でしょうがないのです。この本を読むと、そうとしか思えないのですが…(^^;)ここに書かれていない所で、恋愛等もあったのでしょうか。一村はスラッと背が高く男前なんですよ。

またまた次回につづきます。

アダンの画帖

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誰か助けて～～～。チキショ～ !

奄美の杜　黒糖25度　720ml

田中一村作品集新版
田中一村豊饒の奄美

歳末お客様還元フェア　12月15日（木）AM9：59まで。

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Last updated December 15, 2005 07:13:11 PM
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■コメント

アカショウビン

まろ0301 さん

　画集に、「崖の上のアカショウビン」という作品が入っています。これを見ていると、一村が自分自身を投影して描いたのかなと言う気になります。実に気合の入った目をしています。

　これ一つ・・と思い定めた人はいい仕事をしています。一村はその中でもぴか一ですが。 (December 15, 2005 08:08:10 PM)

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Re:アカショウビン(12/15)

SEAL OF CAIN さん

まろ0301さん
＞　画集に、「崖の上のアカショウビン」という作品が入っています。これを見ていると、一村が自分自身を投影して描いたのかなと言う気になります。

自画像ではないか、と思いますよね!
(ちなみに、上の画像の黒糖焼酎のやつですよね～)
大好きな絵です。
アカショウビンは夏に来るんだったかなー。私が奄美行った時に、夏に来れば結構見られるよって言われたよーな記憶が…。(うろ覚え) (December 15, 2005 11:13:15 PM)

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一村さんって賢治っぽくない～？

ビーニャさん

一村さんの作品には衝撃を受けた一人なんですが、彼がそこまでに禁欲的で物質的に無欲だったとは知らなかったです。まさに奇跡的な生き方が出来る人がいるのですね～。アカショウビンの絵の入った黒糖焼酎を見つけるカインちゃんもスゴイですね～！
(December 17, 2005 01:37:00 AM)

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Re:一村さんって賢治っぽくない～？(12/15)

SEAL OF CAIN さん

ビーニャさん
賢治、どおかなあ…？
銀河鉄道とか注文の多い…とか好きだけど、一村とは違う気がするだよ。
・・・って、宮沢だよね？違ったりして？
賢治はメルヘンで、一村と比べちゃったら、ちと甘い感じが漂う気がするし、一村は徹底的にリアルで生命力が溢れている、絵が生きているとゆー感じかな。

＞一村さんの作品には衝撃を受けた一人なんですが、彼がそこまでに禁欲的で物質的に無欲だったとは知らなかったです。

ねー。本読んだらビックリするよ～

＞アカショウビンの絵の入った黒糖焼酎を見つけるカインちゃんもスゴイですね～！

このラベルの黒糖焼酎、以前奄美系の店でボトルキープした事あるよん。
これ１本欲しい気がしてきた。
きっと、自分の魂のこもった絵をラベルとして商売として使われたと知ったら、一村は悲しむかもしれないけどね。 (December 17, 2005 09:53:39 AM)

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Re[1]:一村さんって賢治っぽくない～？(12/15)

ビーニャさん

SEAL OF CAINさん
＊そうっすよ。宮沢っす。彼の作品としては似ていないのだけれど、生き方として...
とよーく考えたら、賢治は農業とか他の事もやっての上での作家だから、ちと違ったね。
一村の画家としてのひたむきさは、はこの間書いた佐伯祐三と共通するものがあるけど、やっぱり誰とも似ていないね。絹や絵の具を買うのに苦労があったかもしてないけど、絵を続けられたというのはぜんぜん不幸な人生ではなかったと思うのです。
突然の亡くなり方を読むと栄養不足で血管系が脆くなっていたのかと推察したのですが、個展直前の死でも、やっぱりイイ人生を送った方だとおもうた。
ちゃんと知りたいので、この本読もうかな。

＊中央ちゃんはマイブームだっちゃ！安定感があるし、スゴイ子だよねえ！擦れていない希少な子だ。

＊飲み会おつかれさま～。いろいろな人と出会えてホント良かったすね～～！面白い人と出会うのは難しい問題っす。

(December 18, 2005 02:28:50 PM)

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Re[2]:一村さんって賢治っぽくない～？(12/15)

SEAL OF CAIN さん

ビーニャさん
＞絹や絵の具を買うのに苦労があったかもしてないけど、絵を続けられたというのはぜんぜん不幸な人生ではなかったと思うのです。

５年こつこつと低賃金で働いて、３年絵を描いてって事をやってて、ぎりぎりの最低限の生活してたんだって。そう自分で決めて、その通りに実行しちゃうんだから、すごい意志の強さだよね。

＞ちゃんと知りたいので、この本読もうかな。

是非是非～

＞＊中央ちゃんはマイブームだっちゃ！安定感があるし、スゴイ子だよねえ！擦れていない希少な子だ。

ごめん、爆笑してもーた! 真央ちゃんだよね。
そう打とうとして、まず「央」を出すのに「中央」と打ったんでしょー。 (December 18, 2005 04:39:59 PM)

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Re[3]:？「中央」？(12/15)

ビーニャさん

SEAL OF CAINさん
＞ごめん、爆笑してもーた! 真央ちゃんだよね。
＞そう打とうとして、まず「央」を出すのに「中央」と打ったんでしょー。
-----
＊ちっ！訂正するつもりで、戻って見たらもう気づかれちまっていた。ああ、そのとおりだっす！！
真中央..
(December 18, 2005 10:17:31 PM)

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SEAL OF CAIN

アンチ・ハリウッド的、ベストセラー無視、サブカル好きのマニアックな傾向のブログです。 2019年に札幌に移住しました。そして2020年、しばらく離れていましたが、またこちらのブログに復帰しようと思います。主に読書・映画関連はこちらのブログに書く予定です。「吉乃黄櫻」名で音楽活動しています。そちらもよろしくデス。

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