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エデンの南

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June 3, 2006

誰も知らない

(4)

テーマ：ＴＶで観た映画(3930)

カテゴリ：映画・TV

柳楽優弥くんが、いきなりカンヌ映画祭で最優秀男優賞を史上最年少での受賞や、YOUの好演で話題をさらった映画『誰も知らない』をWOWOWで観ました。
柳楽優弥くんも棒読みっぽかったりもするんですが、表情で語る演技は抜群に良いと思いましたが、それよりも、小さい弟、妹が、とんでもなく自然でリアル !
これは演技をさせなかったという、監督の力量であるとは思いますが。
カップラーメンの残った汁にご飯入れて食べる所なんて、リアル生活の実写としか思えないっすよ。

そして、これは実際にあった『巣鴨子供置き去り事件』をモチーフにしたフィクションであります。
知らずにいるけど、近所で実際にこんな事があっても不思議ではないっつー、すんごいリアルさ。YOU演じる母が、もろ今時のいそうなタイプだし。
残酷なシーン等はないにもかかわらず、これほど残酷な事があろうか、と思わさせます。
淡々とした描写が、かえって真に迫っているような。
私は何でもかんでも社会のせいばかりにするのは好まないのですが、勿論、母親がとんでもなく悪い訳ではありますが、それだけではない、皆が考えていかなきゃいけない問題が、ここにあると思います。

大島渚の『少年』みたいに。
んで気になって調べてみました、『巣鴨子供置き去り事件』。
事実はもっとすんごい残酷で悲惨な事件でビックリ。やはりこれは、ちょっと題材を借りただけのフィクションにすぎない映画なのだなーと思いました。
『巣鴨子供置き去り事件』については、長くなるので次回にまわします。

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Last updated June 3, 2006 02:50:47 PM
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■コメント

Re:誰も知らない(06/03)

哲０７０１さん

題名の「誰も知らない」とはどんな意味なのか、
非常に気になります。
現実の事件は途方もなく残酷なものであるにも
関わらず、この映画の持つ瑞々しさ。その対比
があまりにも際立ちます。

大島渚の「少年」との比較もトライしてみたいです。

トラックバックをさせていただきます。
(June 3, 2006 07:22:05 PM)

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Re[1]:誰も知らない(06/03)

SEAL OF CAIN さん

哲０７０１さん
Ｔバックありがとうございます。早速見てきました～。

＞題名の「誰も知らない」とはどんな意味なのか、
＞非常に気になります。

周りの人達が、すぐそばで子供たちだけで必死で生活しているのを誰も知らない、という以外に、いろいろ深い意味がありそうですね。
哲さんの日記を拝見し、「彼等の心情は誰も知らない」に頷きまくりです。
私も、いろいろ考えてみたいと思います。

＞現実の事件は途方もなく残酷なものであるにも
＞関わらず、この映画の持つ瑞々しさ。その対比
＞があまりにも際立ちます。

アマゾンのレビューで、現実の事件を美化していると批判されてるのをいくつか拝見したのですが、私は映画鑑賞後に事件の詳細を知り、この映画はこれで良いと思いました。
ただ、やはりラストに説明はほしいかな、と。実際にはもっとこうで、判決はこうだと、ザッと入れてほしい気がします。好みの問題かなー。

私もＴＢしに行きますね～ (June 3, 2006 08:03:17 PM)

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Re:誰も知らない(06/03)

とこみんさん

昨夜、夜更けのＴＢ、させていただきました。
この映画なぜこんなに好きなのだろうと、考えていました。
社会の制度の外で生きていた、母と子への監督のまなざしが、好きなのだと思いました。
(June 4, 2006 04:03:24 PM)

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Re[1]:誰も知らない(06/03)

SEAL OF CAIN さん

とこみんさん
＞昨夜、夜更けのＴＢ、させていただきました。

ＴＢありがとうございます。
今事件についてＵＰしました～２つＴＢしに行きますね～。

＞この映画なぜこんなに好きなのだろうと、考えていました。
＞社会の制度の外で生きていた、母と子への監督のまなざしが、好きなのだと思いました。

あー言えてますねー。
観た後、悩んで消さないでいたのですが、やはりDVDに移行しよっかな～と思ってます。これはまた観たいです。 (June 4, 2006 04:31:39 PM)

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SEAL OF CAIN

アンチ・ハリウッド的、ベストセラー無視、サブカル好きのマニアックな傾向のブログです。 2019年に札幌に移住しました。そして2020年、しばらく離れていましたが、またこちらのブログに復帰しようと思います。主に読書・映画関連はこちらのブログに書く予定です。「吉乃黄櫻」名で音楽活動しています。そちらもよろしくデス。

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