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エデンの南

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June 4, 2006

映画『誰も知らない』の元になった子供置き去り事件

(6)

テーマ：ニュース(100334)

カテゴリ：映画・TV

映画『誰も知らない』の感想を昨日の日記に書いたのですが、この映画を観て気になって調べてみたのが、元になった1988年に起こった『巣鴨子供置き去り事件』です。
このページの真ん中へんにあります。
これによると、映画を観て説明がほしいと思ったその後は、

　次女は全治１ヵ月半という重度の栄養失調だったため、さらに致傷罪が追加され、懲役３年執行猶予４年の判決がおりた。
　長男は三女に対する傷害致死、死体遺棄で起訴。しかし事情聴取するうち、Ａ・Ｂ（とくにＢ）の関与が大きいことがわかり、長男には同情する余地が大きいとして、Ａ・Ｂふたりは救護院送致（のちにＢのみ保護観察で済んだ。この差は裁判官の認識の差とみられる）、長男は養護施設に送られ、そこから学校に通うことになった。
　長女・次女も保護センターから養護施設に送られるものの、この２人はのちに母親に引き取られている。長男がどうなったかは、資料不足のため、筆者にはわからないのが残念である。

勝手に引用まずいっすか？(;^_^A(汗) 引用元をはっきりさせてるので、見逃してくだせえ。

この結論の前に説明が必要なのだけど、あまりにもしっかりしたいい子に描かれていた長男も、実際には随分違っていたようでして、詳しくはリンク先を読んでくださいませ。(Ａ・Ｂとは、長男の友人です。)
思えば、映画での、あまりのいい子ぶりも不自然という気もします。後半イラついたりする場面も出てきましたが。14才でこういう状況におかれれば、この事実も無理もない話かもしれません。それにしても、いっっちばん最悪なＢが、何故保護観察で済んでるの～？Ｂが殺したんじゃないっすかっっ。なんなんだよーこの判決。

そしてこちら
しかし、この父親の責任は一切問われなかったと書いてあります。
1989年に書かれたものなので、今はどうなっているのか勉強不足知識不足でわかりませんが、母親以上に父親の責任は重大だと思うのです。
人殺しをしておいて、まんまと逃げたＢが甘い処分、父親の責任は問われず。
この事件の判決は、納得のいかない所だらけです。

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Last updated June 4, 2006 04:18:37 PM
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■コメント

Re:映画『誰も知らない』の元になった子供置き去り事件(06/04)

pyorin さん

映画観てないので何とも言えないので、リンク飛んで全部読んだんですけどね～・・・。映画と違うんではないですかって当たり前かもしれませんが、事実隠ぺいしとりますがな（ーー）映画ってなんつーか、佐川事件の時もそうでしたが、どうも事実をおキレイな方向に描いてる様な・・・。納得出来ないのはカインさんだけではありません。私もです。 (June 4, 2006 04:47:19 PM)

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Re[1]:映画『誰も知らない』の元になった子供置き去り事件(06/04)

SEAL OF CAIN さん

pyorinさん
＞映画観てないので何とも言えないので、リンク飛んで全部読んだんですけどね～・・・。映画と違うんではないですかって当たり前かもしれませんが、事実隠ぺいしとりますがな（ーー）

お～～全部読んでくれたんだ～ありがと～。
んで、私も事実を知った時にビックリしたのですが、映画の最初に、「実際の事件をモチーフにしてますが、完全にフィクションです」との説明があるし、映画は映画で、実に良かったんですよ～
んで、納得できないのは、この判決なのです。
婚外子の父親の責任って、今どーなったるんだろ。

この映画は、子供置き去り事件の事を知るきっかけになった事も、良かったなーと思いますです。
お薦め ! (June 4, 2006 06:14:27 PM)

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読みました

まろ0301 さん

　紹介しておられる記事も読んで見ましたが、ひどすぎますね。
　ただ気になるのは、少年が絡んだ場合の「罰」のあり方。そして、親の問題。
　刑罰に対して一般人から「納得できない」という声が多発するという事は、結果として法の権威の低下につながると思います。
　人を殺すという事の重さが分からなくなっているのでは・・、そんな気がするときがあります。 (June 4, 2006 09:49:21 PM)

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Re:読みました(06/04)

SEAL OF CAIN さん

まろ0301さん
＞　紹介しておられる記事も読んで見ましたが、ひどすぎますね。

知らない所で、どれ程の戸籍のない子供、義務教育を受けていない子供がいるのだろう、と心配になります。

＞　ただ気になるのは、少年が絡んだ場合の「罰」のあり方。そして、親の問題。
＞　刑罰に対して一般人から「納得できない」という声が多発するという事は、結果として法の権威の低下につながると思います。

これも、きっと、知らない所で山ほどのおかしな判決があるんじゃないかと思うのです。(-_-;)

＞　人を殺すという事の重さが分からなくなっているのでは・・、そんな気がするときがあります。

日々ニュースを見ては、同じ事を思います。 (June 4, 2006 10:36:45 PM)

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Re:映画『誰も知らない』の元になった子供置き去り事件(06/04)

サリィ斉藤さん

以前ブログにも書いたのですが（トラックバックさせていただこうとしたら、ダメでした…残念）、私もこの映画は公開時に見て、強く心を打たれた作品です。

CAINさんもご指摘のとおり、事実を忠実に映画化したわけではないし、映画の終わり方も、何がしかの決着・解決を見るよりはあのような形の方が、いっそう胸に迫る…「私ならどうする？何ができた？」と、一人の大人として考えさせられる、そういう力のある映画でした。
監督は、救出（？）された妹が、長男のことを「お兄ちゃんはいつも食べ物をくれてやさしかった」と公判で述べた一言に、強くインスパイアされたようです。

裁判って、何だか「法律の言葉あそび」みたいになってしまって、本当に「正義」とか「罪」を考える場にはなっていないケースがありますよね。人が人を裁くのって難しいとは思うけれど… (June 5, 2006 03:53:40 PM)

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Re[1]:映画『誰も知らない』の元になった子供置き去り事件(06/04)

SEAL OF CAIN さん

サリィ斉藤さん
＞以前ブログにも書いたのですが（トラックバックさせていただこうとしたら、ダメでした…残念）

あれま。申し訳ないっす。なんでなんだろー。時々つかない時があるみたいでして。
でも読みたいですー。できればURLなんぞを。是非是非お願いしますですっっ。

＞CAINさんもご指摘のとおり、事実を忠実に映画化したわけではないし、映画の終わり方も、何がしかの決着・解決を見るよりはあのような形の方が、いっそう胸に迫る…「私ならどうする？何ができた？」と、一人の大人として考えさせられる、そういう力のある映画でした。

何ができたか？と考えさせられる点では、それは言えてますね。

＞監督は、救出（？）された妹が、長男のことを「お兄ちゃんはいつも食べ物をくれてやさしかった」と公判で述べた一言に、強くインスパイアされたようです。

映画でのやさしく立派なお兄ちゃんも、嘘ではないのかもしれません。
特に前半部分の彼等兄弟姉妹には、心打たれるものがありました。

＞裁判って、何だか「法律の言葉あそび」みたいになってしまって、本当に「正義」とか「罪」を考える場にはなっていないケースがありますよね。人が人を裁くのって難しいとは思うけれど…

ほんとに・・・早急になんとかしてほしい問題です。 (June 5, 2006 11:31:05 PM)

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SEAL OF CAIN

アンチ・ハリウッド的、ベストセラー無視、サブカル好きのマニアックな傾向のブログです。 2019年に札幌に移住しました。そして2020年、しばらく離れていましたが、またこちらのブログに復帰しようと思います。主に読書・映画関連はこちらのブログに書く予定です。「吉乃黄櫻」名で音楽活動しています。そちらもよろしくデス。

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